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T.P.M.捜索隊 SPALDINGのT.P.M.パター
T.P.M.1T.P.M.1フェイス面 このところ、古いパター探しの旅が続いております。

 今回紹介するのは削りだしパターの元祖。多くのパターデザイナーの師匠的存在であるT.P.MILLSの作品達。

 オリジナルのフルハンドメイドになるとかなり安くなった今でも10万前後の値段がついており、定価になると2−30万という目の飛び出る値。

 おいそれと手の出せる代物ではないので、今回紹介するのはMILLSの名を冠したSPALDINGの物。SCOTT CAMERONがタイトリストブランドでSCOTTY CAMERONを出しているのと同じようなものですな。値段的にはグッとお安くなっており、フルハンドメイドの1/10程度。中古市場では5千円も出せば手にはいるのである(笑)。
 さて、最初のパターはDESIGINED BY T.P.MILLSシリーズのT.P.M.1。
鋳造ヘッドシリーズだが、鋳造ゆえの精度の高さが魅力である。また、シャフト先端が通常のパターシャフトに比べて細い物を使うというフルハンドメイドシリーズと同じシャフトということもあり、安価でありながらMILLSテイストを味わうことのできる入門用といえるかもしれない。
CMシリーズCMシリーズフェイス面 次のモデルはCOMPUTER MILLEDシリーズのヘッド。

 上の鋳造モデルとは異なり、こちらは削りだしモデル。コンピューターによる削りだし・・ふーむ、なんじゃ、機械削りやん(笑)

 ま、削りだしが珍しかった時代、コンピューターという言葉を用いて特色を出したモデルである。形状はブレードタイプにキャビティ・ホールを設けたT.P.M.特有のタイプ。

 ヘッド全体にミーリングパターンが残っており、「削りだし」を全面に打ち出したモデルとなっている。スイートエリアがキャビティになっているため、打感はソフト・・というより首領好みになっている。シャフトは通常のサイズとなっており、フルハンドメイドの味付けは感じられない。
ツアーシリーズツアーシリーズフェイス面 最後のモデルはDESIGINED BY T.P.MILLSのTOUR SERIESのモデルV。

 分類的には一番最初のDESIGINED BY T.P.MILLSシリーズに近いのだが、TOURの名を冠したものとなっており、形状はかなり変わった物が多い。

 前述の2種類はT.P.M.とかMILLSといったロゴや白いドットによる十字ラインがフェイスに入れられているのだが、このシリーズはフェイスに2°LOFTというロフト表示とバックフェイスのキャビティ部に目立たないように黒でDESIGINED BY T.P.MILLSと刻まれているだけで至ってシンプル。

 ネック形状といい、ヘッド形状といい一般受けしそうなデザインとは言い難いのだが、実は3本のなかでこれが一番構えやすくてストロークしやすかったりするのである(笑)。ふーむ、MILLSって奥が深いのね(笑)。
 今回紹介したパターは3本合計で15K程の値段(笑)。
新しく発売されるモデルに飛びつくだけじゃなくて温故知新もいい物ですなぁ。この3本はMILLS収集家(笑)の友人のところに行く予定なのですが・・コンピュータ・ミルドのブレードタイプは改造のベースにできそうなんだよな。ブレードタイプにPINGネックというのが首領の理想その1タイプなんですが、キャビティになったこのブレード、じつにあんばいが良さそうなんですわ。むふふふ、PINGネック溶接しちゃおうかな・・
首領のお薦め度: T.P.M.は山ほど種類があるのじゃ・・まだまだ奥が深いぞ 70点

(c) 虎の穴首領