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T.P.MILLS フル・ハンドメイド オークションへの挑戦
フェイス面 削り出しパターの元祖と言えば、T.P.MILLS。

 ブームの頃にはガラスケースの一番奥に鎮座して、触らせてもらうこともかなわなかったようなパターであり、ゴルフを始めた頃の首領も欲しいと思ったことはあったが、値段を聞いてそそくさと立ち去った覚えがある(笑)。

 当時売り出し中のスコット・キャメロン、ケン・モーリー、ケン・ジアニーニが15万ぐらいから20万ぐらいだったのにたいして、ミルズは30万の大台であった。時は流れて(笑)、今ではこれら巨匠達のハンドメイド物の中古やデッドストック物が格安で手に入る時代になったのである(笑)。私が清水の舞台から飛び降りるつもりで買ったスコッティ・キャメロンのセミ・ハンドメイドであるプライベート・リザーブシリーズなんてのは、7万円弱で手に入ったりするんだよなぁ ← 涙じょ〜 で、今回はこのパターをYahooのオークションで手に入れることに成功したのである。
バックフェイス さて、秋からの大ブームで多くのネットゴルファーの方はオークションについてはご存じであろうと思う。いろいろなオークションサイトがあるがその中でYahooは新興でありながら、比較的とっつきやすい内容で、出来て間もないということもあり、掘り出し物に出会えるおもしろい場所なのである。

 さて、このT.P.MILLSの値段なのだが・・(笑)
中古市場の価格の60%程度で最初のBID(値付け)がされていた。首領のネットゴルフ仲間の間でも大きな話題となった超掘り出し物で、私を含めて3人が狙っていた。値段についての議論がなされたのは、オークションの締め切りのかなり前の事。その時点での合意事項(笑)は、締め切りぎりぎりまで手を出さずにできるだけ値段をつり上げることは止めよう、ということ。

 オークションの怖いところはBID合戦が始まると熱くなってどんどんと値段をあげてしまい、最後の方では意地になって最初考えていた価格より遙かに高い値段にまで行ってしまうということ。そういうこともあり、内部協定(笑)で、ぎりぎりまで静観することにしたのである。
上から さて、いよいよ最終日・・
最初に仕掛けたのが私だったのである(笑)。競合するであろうと思われる仲間の2人の出方を見ながらBIDを開始。その時点の最高額は見知らぬ人だったのだが、競合相手とは見なしておらず競合は間違いなく2人の友人であろうと・・(笑)

 ところがである。2人の友人は「身内で値段をつり上げても意味がない。BIDは任せるから確実に落とせ。そのあとで交渉だ。」とのこと・・ん? あとで交渉ってなんやねん(笑)? 落としたら絶対に手放さないからな(笑)。

 その時点の最高額をにらみつつ500円単位で最高額を設定。まずは相手の出方を見る戦法。友人達のアドバイスもあり、自動入札機能を使ってとりあえず「ここまでなら出す」という上限を設定。ところがである・・ 相手が全く動く気配なし・・ リアルタイムで残り時間が減っていくのをドキドキしながら眺めていたのだが、なんのことはない、一度設定した最高額ですんなり私が落札したのである・・ 2人の友人に感謝!! ← でも売らないよ(笑)
グリップ 週明けにお金を振り込んでパターの届くのをワクワクしながら待ち、到着したのが写真のパターなのである。

 オークションの情報では「ジョージ・ロウタイプ」とのこと。写真は一番上のフェイス面のモノしか載っていなかった。確かにフェイス面の形状はヒールの高さよりトゥの高さが高いジョージ・ロウタイプである。IMG5の流れを汲むL字パターは何本か持っているので、始めてのジョージ・ロウタイプになると喜んでいたのだが・・
 箱を開けて出てきたのはちょっと不思議なヘッドタイプ・・
バブル期に見たことはあったのだが、T.P.MILLSオリジナルのL字である。ベースとなっているのはトミー・アーマーのIMG5と双璧をなすL字パターのWilsonの8802のようである。ところがフェイス面はジョージ・ロウのような形状で、おもしろいことにフェイスのスポット部の後がアンサータイプのように削られており、ヒール&トゥバランスになっている。うーむ、なかなかおもしろいでしょ(笑)。グリップは革グリップなのだが、革巻きではなくて、シャフトの上にコルクを巻いて、そのうえを革の袋でかぶせるというもの。写真は正面だが裏側に縫い目があるのである。
 かつてあこがれたT.P.MILLSを驚きの値段で入手することができるなんて、オークションってのはおもしろいねぇ(笑)。こういう掘り出し物があるからオークションってのは止められないんです。まあ、掘り出し物がある反面、熱くなって自分を見失って市場価格より高い金額で落としてしまって頭を抱えてしまう・・なんてこともあるようなので要注意ですな。
 首領のお薦め度: なんといっても削り出しの元祖の巨匠の作品です・・ 200点 ← マニア向け採点

(c) 虎の穴首領