MADE IN JAPAN! 過去ログ

MIJ Archivesへ戻る。
MADE IN JAPAN MAINに戻る

2002/05/04 アッという間に8日間まで終了。

昨日の夜は、バーズウッドホテルのカジノに隣接した、中華「GENTIN PALACE」で、ご近所のオージー一家と会食。大学を今度出るこの家の息子は、会計を専攻してるのだそうで、会計士資格を取るかもしれないとのこと。オーストラリアの会計士事情は知らないが、アーサーアンダーセンには入らないように、誰にも分かりきった忠告。はははは。

魚の浮き袋のスープが滋味深く結構。この店の名物、北京ダックも、相変わらず絶品である。飛行機の時間が夜中なので、時間があったらカジノでちょっと時間をつぶすつもりだったが、西オーストラリア産の赤ワイン飲みながら、なんだかんだと話がはずんで、食事が終わったのが10時半。カジノは諦めて、そのまま空港まで。

SQシンガポール行きのチェックインは長蛇の列。しかし、なぜか、ほとんど日本人はいない。オリジナルのフライトでは、シンガポールで7時間以上トランジットの待ち時間がある。これを、もうちょっと前の便に変えられないものか、チェックイン時にちょっと交渉。

JTBからもらった格安航空券の説明では、便の変更には、なにやらリストリクションがあるような記載だったが、意外に、カウンタで頼むと大丈夫だったりするんだよなあ。ということで、ニコヤカに愛想よく頼んでみると、カウンタの女性は、どこぞに電話してたが、9時50分シンガポール発の便に変更してくれた。もともとが午後1時半の便であるから、ずいぶんと早く帰国できる。いや〜、ダメモトでも、頼んでみるもんである。ははは。

ということで、昨日の真夜中過ぎにパースを立ち、シンガポールでワンストップして、成田への到着は本日の夕方5時半。各席備え付けの液晶TVでは、「ロード・オブ・ザ・リング」や「シッピング・ニュース」、「バニラ・スカイ」などをやっている。そういう面では、時間つぶしには事欠かないのだが、やはり、南半球から戻ってくるのも時間がかかる。今度は、やはり、カンタスの直行便を使ったほうがよいかもしれない。

成田からはNEXで東京駅まで。そこからタクシーで無事帰宅。10連休とはいえ、アッという間に8日間まで終了。なんだか早かったなあ。


2002/05/03 移動牧師なるオッサン


昨日は、病院に親父を迎えに行って退院の手続き。手の甲の怪我だけなんで、いたって元気。ま、たいしたことなくてよかった。

午前中は、市内のキングスパークをブラブラ。去年の10月に、妹が結婚式を挙げた公園内の東屋(?)なんてものも見せてもらう。公園の管理事務所に申し込むと場所を予約してくれる。イエローページで頼むと、「移動牧師」なるオッサンがやってきて、式を挙げてくれるのだとか。公園を歩いてる人たちも、ものめずらしいのでやってきて、拍手してくれるというところが、陽気なオージー気質ですな。

この牧師も、陽気なオージーのオッサンだったらしいが、本番の式の前に、別の日の他の人の式の様子を参考に見に来いという。妹が見に行くと、集まった参加者の前で、なにやら説教するのかと思ったら、下品なジョークを一発かまして、周りを笑いの渦にまきこんでから式を始めたのだとか。

資格は持ってるらしいが、電話帳には、「セレブラント」と記載してあるとのこと。牧師というか、教会を破門された聖職者かもしれぬな。はははは。


キングスパークは、パース市内を見下ろす丘の上。とても綺麗な場所で、いつきても飽きない。昼はパース市内の日本食レストラン、「祭」でカツ丼など食す。午後は天気が崩れたので、グータラと、近くのスワンバレー産の赤ワインなどを飲んでるうちに暮れていったのであった。

本日の深夜にパースを立つSQ便にて帰国予定。夕方は、バーズウッドホテルのカジノに寄ってから、これまた恒例、カジノに隣接したチャイニーズで、北京ダックを食する予定。これがまた絶品なのだ。意外に短い休暇だったが、まあ、グータラだけは十分したから、リフレッシュして帰国できるだろう。


2002/05/02 ハウ マッチ パイン? 

昨日は、近所に住む、親父の知り合いのオーストラリア人宅でバーベキューをやるという予定が夜に入っているだけで、あとはグータラの予定だったのだが、午前中に親父が思わぬ怪我。とりあえず、かかりつけの医者に行くと、専門の外科に行ったほうがよいとのことで、今度は総合病院に。

病院では、縫合手術をするから、また4時に来て、今日1日は入院だとのこと。というわけで、本日の予定はすべてキャンセル。病院に付き沿ったりで、とんだドタバタであった。

アメリカでも、病院に出入りしたことは無いのだが、オーストラリアの総合病院の様子を知るという得がたい体験であった。日本の病院よりも、ずっとシステマティックに運営されている印象。ま、しかし、親父のほうも、セミリタイアして、こっちに住んでるといっても、メディケアまで受けられるステイタスではないので、病気や怪我があると、保険が効かないのが大変だ。

手の甲を縫うだけなので、小さな手術なのだが、全身麻酔で行うとのことで、事前の問診で質問がやたらにある。親父のほうも、英語がそれほどペラペラという訳でもないので、通訳したのだが、やはり病気の名前などの術語は、よく分からないものが多数ある。麻酔医の問診でも、「何かの注射をしたことあるか」と聞くのだが、説明聞いてもよく分からん。ま、重要なことではないであろうと、「したこと無い」と返答。<エー加減やな。

しかし、パーフェクトな英語使いへの道も、日暮れて道遠しという感がするなあ。

もうひとつ弱ったのは、オーストラリア英語の独特な発音。イギリス下町のコクニーが語源とのことだが、「エイ」の発音が「アイ」と相互に入れ替わっている。eightは「アイト」、O.K.は「オーカイ」と聞こえる。

看護婦が、「ハウ マッチ パイン?」と聞くと、どうしても、「pine」という単語が頭に浮かんでしまう。えっ、「パイン」??、「松」って何の関係が? とばかり一気に思考停止状態に陥るのであるが、「パイン」と聞こえるのは、「pain(ペイン)」のことであって、痛みの度合いを聞いてるのであった。こういうのは、やはり慣れないとどうしようもない。

とはいえ、怪我の縫合手術も無事に終了。親父も無事に病室に帰ってきたので、明日迎えにくることにして、いったん病院を出る。ノースブリッジの韓国レストランで遅い夕食。なにか何食べても甘い感じがして、イマイチであった。ま、予定外の一日であったが、なかなか得がたい経験であった。


2002/05/01 チリ・マッスルを食する。

昨日は、日がな一日グータラと過ごす。だんだんと曜日の意識が無くなってきた。ははは。


「金日成長寿研究所の秘密」(文春文庫)読了。わざわざオーストラリアにまで持ってきて読むような本でもないが、空港の本屋でヒマつぶし用に買ったのであった。しかし、題名は羊頭狗肉で、どちらかというと、北朝鮮で医者やスパイをやっていた女性が亡命して韓国に来るまでの話が中心。

それにしても、北朝鮮という国の、社会のすべての分野における後進性には、絶句して言葉もない。この国の人民の生活は、実に悲惨だ。そして、それを悲惨だと思ってないところが、実に虚無的で陰惨な暗黒を感じさせるのであった。

夕方は、パース市内に出て、「Vincent's」という気楽なイタリアンで、チリ・マッスルを食する。前日もマッド・クラブのチリソースだったが、今回のはトマトソースベースのイタリアン風味。マッスルとは、この辺でたくさん採れる、いわゆるムール貝の一種。蒸した後で、チリ風味のトマトソースを絡めてある。

フライド・カラマリも柔らかくて結構だし、チリ・マッスルも実に美味。貝を食した後に残ったソースにスパゲッティを叩きこんで、ソースを絡めて食すのが絶品。このソースは、持って帰って温め直すと、妙なエグ味が出て美味くない。店で温かいうちに食するから価値があるのであった。パースに来ると必ず寄る店。いやはや堪能した。

帰宅して、スコッチ飲んでたらえらく酩酊して、ネットにも繋がずに就寝。本日は、ちょっと二日酔い気味。またまたグータラしてるのであった。日本に帰りたくないなあ。ははは。


2002/04/30 秋晴れのゴルフ、そして、マッド・クラブのチリソース炒め

昨日の朝は、10時半からゴルフ。セミリタイアした両親が住んでる家は、ゴルフコースの内にあるわけで、車庫には、いつの間にやら購入した、マイ・ゴルフカートが鎮座している。ここに住んでゴルフをやる連中は、電動やらガソリン式の、自分のゴルフカートを、たいてい持ってるのだという。アメリカなんかでもそうだったなあ。カートに、普通の車と同様、ナンバープレートがついてるのが珍しい。税金も自動車同様にかかってくるのだとか。

一緒に回ったのは、仕事をリタイアしてからパースに住んでる、親父の友人の日本人2名。みんな、悠悠自適の生活で、週2回はラウンドしてるのだそうだ。なんとも元気なものである。

私のほうは、なにしろ今年に入ってからも、ラウンドはもちろん、練習すらほとんどやったことなし。クラブのほうも、家に誰かが置いていったという借り物。これが、アイアンは8番以下しかなく、あとはウッドという、いかにもなオジン仕様。いつも、ミドルアイアンで打ってる距離を、ウッドの7番や11番で打てと言われても、なかなかそれは無理な注文である。

ということで、実際のところスコアはボロボロ。ここは、去年まで、ヨーロッパ・プロゴルフツアーの、「ハイネケン・クラッシック」というトーナメントが行われていた、素晴らしいゴルフ場。

しかし、スコアがボロボロという身の上では、とうていコースを評価する余裕などないのであった。ま、いい運動と思って、後半はスコアを気にせずにのんびりと。ここパースでは、半袖でゴルフをしても、まだ暖かいほどだが、空はすっかり秋の雲。気候がちょうど逆の北半球の空とは、やはりどこか違う気がする。

夕食は、パース市内までカニを食べに。妹が留学してた頃、友人の中国人に教えてもらったという店。英文名は「Diamond Restaurant」という陳腐な名前。地下の穴倉のような、あんまり綺麗ではない中華料理の店だが、中に入ると、席は中国人で一杯。BYOの店なので、ビールもワインも自分で持ちこみ。

滋味あふれるシャークフィン・スープも結構だが、地場で採れるマッド・クラブのチリソース炒めが絶品。大きなカニを、いったん蒸して身を固めた後、ブツブツと叩ききって、チリソースをからめてステア・フライしてある。この複雑な味がするチリソースには、カニミソも入ってるし、卵白が混ぜ込まれて、ソースをよりカニにからみやすくしている。言葉も忘れてむさぼりつくす逸品。

この、マッド・クラブというのは、アメリカ西海岸で採れる、ダンジネス・クラブとよく似ている。しかし、違うのは、ツメが本体と比較して、あまりにも巨大なこと。そういえば、パース近辺で採れるクレイ・フィッシュは、いわゆる「伊勢エビ」として、日本に大量に輸出されているのだが、このクレイ・フィッシュのほうには、ロブスターにある巨大なツメが無い。この近辺の海では、マッド・クラブに巨大なツメを持つ理由があり、クレイ・フィッシュにはツメを持つ理由がなかったものと見える。世界の海は究極的にはすべて繋がっているとはいえ、やはり生物進化の過程は、あれこれと不思議だ。ダーウィンが世界旅行して、進化論を思いついたのも頷けるな。

夜はゴルフ疲れで熟眠。夜半に大雨があり大きな雷鳴まで響いたらしいが、まったく気づかなかった。ははは。しかし、一夜明けると、パースの空は、また秋の快晴。今日も日中の天気はよさそうだ。


2002/04/29 パースの税関で絞られる。

何とか無事、パースに到着したのであった。前回と同様、こっちにいる間は、背景色を変えてみたりして。ははは。

で、とりあえず、昨日の分だけでも備忘記録を残しておこう。

4/28(日)の分

・ホテル日航ウインズで朝食バイキングを食した後、リムジンバスで成田空港まで。
・昨日の夜到着した、JAL上海便の中国人フライトアテンダントが、たくさんバスに同乗。
・どういうわけか、全員、気が強そうだが、美人揃い。
・やはりメインランド中国での採用は、買い手市場で、ヨリドリミドリなんだな。

・ま、そんなことはいいとして、シンガポール航空で、まずシンガポールまで。
・エコノミーに乗るのは久しぶりだが、SQの777は、エコノミーにもすべて液晶TVが付属しているのが秀逸。
・選べる映画も5〜6本ある。まず、ウィル・スミス主演の、「アリ」を見た。

・「モハメド・アリ」とは、人の名前というより、偉大な人生に冠された称号である。
・その宣伝のセリフは、確かに正しく、頷ける話。
・ウィル・スミスが、あそこまで自分の身体をビルドアップして、アリを演じたのも凄い。
・ボクシングの試合シーンの迫真度は、おそらく今まで撮られたボクシング映画の中でも最高のでき。
・しかし、微妙な感情表現が必要なシーンになると、突然、画面がスローモーションになり、バラードが大音響で延々と鳴り響く。
・これは、もちろん、いつも同じ表情しかできない、ウィル・スミスの単調な演技のアラを隠すため。
・しかし、あまりにも演出が露骨だね。ははは。

・シンガポールでトランジット3時間待ち。
・空港内のインターネットカフェで、ちょっとネットに接続したり。
・トランジットで降り立った海外の空港からでも、いとも簡単に日本にメールが送れる。凄いねえ。
・空港のソファで、「鈴木宗男研究」読了。ムネヲは、やっぱり悪いヤツ。ははは。
・ここは、店も施設も揃ってて、飽きさせないが、やはり長時間過ごすにも限界あり。
・待ちわびた夕方のSQ便でパースまで。

・フライトは定刻通り、真夜中直前にパース空港到着。
・前に来た時は、所持品についてはウルサク言わなかったのだが、今回は検査が厳しい。
・バゲージ・クレームの後、ほとんどの乗客が、荷物をXレイに再度かけられ、荷物を開けられる。
・私も、実は、お土産に、コンブの佃煮持ってきて、申告してなかったのだが、見つかってしまった。

・白人の太った係員のおねえちゃんからは、さんざんの説教。
・今回は許すが、次回は罰金と没収が待ってるとの宣告。
・オーストラリアは、はるか昔に旧大陸から地理的に隔絶したため、植物相、動物相ともに旧世界とは違う
・それを保護するためには、他の国に増して厳格な管理が必要なのである。
・確かにそうなのである。

・しかし、基本的には、世界の海はすべてヒトツに繋がっている。
・どこの国でも、海産物については、輸入通関に細かい規制はなかったと思ったが。

・そこで、おねえちゃんに、「But, I still do not see any kind of sea food and sea weed on this prohibited food list」と言ってみる。
・すると、おねえちゃんは、さらにカンカンになって、説教を再び始める雰囲気。これはイカン!
・あわてて、「Yes, I know, problem here is the fact I did not declare. I do understand. That my fault.」と平謝り。
・やはり、私が悪うございました。
・ま、やっぱり、通関の申告はキチンとしないといけませんな。<当たり前です。ははは。
・ということで、ようやくパースに到着して、やれやれ。
2002/04/27 そしてオーストラリアへ。

本日から10連休。のんびり起床したが、やや二日酔い気味。しかし、時間は迫るので、午後から荷造り。夕方から成田に移動。パース行きは、明日の朝の成田発。早朝に移動するのも面倒だし、今夜は成田で1泊するのだ。

成田第2ターミナルの「寿司田」で1杯やりつつ寿司をつまむ。7時過ぎに、ホテル行きのリムジンバスに乗ってチェックイン。明日は、シンガポール経由でパースまで。いつもはカンタスの直行便を使うのだが、今回はシンガポール航空。シンガポール空港でのトランジットが3時間あるので、パースに着くのは明日の真夜中。ほとんど1日がかりの移動だ。まあ、むこうも気候がよさそうさし、のんびりしてくる予定。