MADE IN JAPAN! 過去ログ

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2000/01/03 日本に無事に帰国したわたし

日本からは本年最初の更新。背景色を元に戻したが、ほんのちょっと別の色にしてただけで、なんだか前の色が新鮮に見えるなあ。

昨日、1月2日は、Burswood Hotelの中にあるチャイニーズレストランで夕食。魚の浮き袋のスープに、名物の北京ダック。パリパリに焼きあがった皮を食べた後の肉は焼きソバにして食べる。1年ぶりだが、実に結構。赤ワインを飲んでのんびりしてたら、そろそろ8時40分である。

あわててパース空港に向かう。9時ちょっと過ぎに到着。午後10時10分の出発だが、1つしか開いてないチェックインカウンタには、先客がひとりいるだけ。この客は日本人だが、リュックの外側にノートPCをくくりつけたままチェックインしようとして係員と押し問答をしている。

いや、押し問答というより、ほとんど英語が分からないらしく、「PCは壊れやすいので、別にして手荷物で機内に持って入れ」という言い分が理解できないようで、なにやらゴネている。どうせなら、ご本尊の気の済むとおり、そのままチェックインさせてPCを壊してやればいいと思うのだが、こういう阿呆に限って後でなんだかんだ騒ぎたてるから、航空会社もなかなか大変である。

荷物を預けてボーディングパスを貰うと、座席番号は、またしても「1A」。ビジネスクラスの一番最初。この便もBoeing767で、ファーストクラスはもともと無いから、飛行機の一番前ということになる。どうもほとんどビジネスクラスをリザーブした奴なんていないんじゃないのかなあ。カモにされたようで気分悪し。しかし、一応、係員に混雑具合を尋ねると、ほとんど満席だという。Y2K問題は大丈夫だよな、とついでに念押しすると、勿論大丈夫に決まってますよと係員は笑った。

出国手続きを済ませて、免税店で西オーストラリア、マーガレットリバーの赤ワインを3本購入。そうこうするうちに搭乗時間。乗ってみると、エコノミーは、確かに混雑しているとはいえ、ポツリポツリと空席がある。で、ビジネスクラスはガラガラ。12月20日の時点で、エコノミーの空席が無いことを近畿日本ツーリストに確認してたのだが、あのエコノミーの空席は、その後のキャンセルなのだろうか。う〜む。エコノミーがキャンセル待ちでも取れないからバカ高い値段でビジネスクラスを押さえたのに、なんだかどうも釈然としないなあ。

飛行機は定刻通り出発。夕食後だし、機内食はキャンセル。だいたい夜の10時10分パース出発、翌朝8時50分に成田着なのだから、機内食なんて出す必要無いといえば無い便だ。ジントニックを飲んでから、赤ワインに切り替えて、座席についたビデオで、「チャンピオン達の朝食」を見る。考えてみれば、ブルース・ウィリスも、アクションヒーローだけでなく、あれこれいろんな映画に出演してるのだよなあ。ただ、ビデオが古いせいか画質には大いに問題あり。こういうところが、やはりがさつなオーストラリア風なんだよなあ。

1時半を過ぎたところで眠くなってきたが、カンタスのこの座席は、ユナイテッドの新型と比較すると、ビジネスクラスとはいえ、ずいぶんと隔たりがあって、居心地悪し。ラクな体勢を見つけるのにあれこれ試行錯誤しているうちにしばしウトウト。

飛行機は定刻通り8時50分に成田到着。しかし、カンタスは冷遇されているのか、屋外駐機場に飛行機を停めてバスでターミナルビルに移動である。もっとも再入国審査は待ち時間無し。荷物は「Priority」のラベルの効果か、一番先に出てきた。ユナイテッドでは、「Priority」のタグが付けてあっても、早目に出てきた試しがないが、カンタスの場合は効き目があるのだろうか。ま、カンタスのビジネスクラスを使ってよかったのは、荷物がすぐに出てきたところぐらいか。

帰路も京成スカイライナーを使おうかと思ってたが、ワインが重いし、乗り換えもある。面倒なので、そのまま到着階からタクシーに。Uターンラッシュはまだ始まっていないようで、高速はまったく渋滞無くスイスイ。これでタクシー代が外国並に安ければ文句無しだが、世の中、そうそうウマイ話ばかりではないのだよなあ。自宅には10時10分ジャストに到着。電車使うよりも早かった。

ということで、旅装を解いてグダグダと過ごす。まだ南半球ボケが治らないが、明日から出勤なのである。あ〜、疲れた。



2000/01/02 オーストラリア最終日

さて、本日がパースで過ごす最終日。なんだかアッという間だったなあ。

早朝6時50分スタートで、今年のゴルフ始め。オンボロの借りクラブなので、当たらないドライバーは捨てて、ティーショットはすべて3番ウッドで打つ。寄せには終始苦しんだが、ミドルアイアンはそこそこ調子よく、パーが4つ取れて、前半52、後半48のちょうど100で上がり。ま、半年やってなかったにしてはそこそこの出来か。

来月にはこのコースで、欧州プロゴルフ、ハイネケン・クラッシックが行われるため、最終18番ホールでは観客席の組み立てが始まっていた。ラウンドを終えて、クラブハウスで冷えたスワン・ゴールドを飲んで,、生ハムのサンドイッチを食べて一休み。今日は早朝のスタートなので、最終ホールまで、実に涼しく快適だった。

これからシャワー浴びて、休みの間中伸ばしていた不精ヒゲを剃って帰国の荷造り。それから昼寝でもしてのんびりして、夕方からはBurswoodホテル内のチャイニーズレストランに、名物の北京ダックを食べに行く予定。思い出してみると、ちょうどこれは去年の日程と同じだ。そこから空港まで直行、午後10時過ぎのカンタス便で成田まで。午前中にゴルフしている間も、パース空港到着便が次々に降下してきてるのが見えたから、空港のほうも2000年問題は特に発生してないようだ。確認してないが、そうあってほしい。

ということで、これがオーストラリアからの最後の更新。なんだか日本にいる時よりずいぶんと熱心に更新した気がする。



2000/01/01 「著作権の関係でご覧になれません」 / 南半球で紅白を見る

地球上どこにいても、時刻が過ぎれば自動的に新年になるのだよなあ。当たり前か。南半球で新年を迎えるのは、2年連続ということになる。

昨日の夜は衛星放送で紅白歌合戦を見る。それにしても、真夏の南半球で紅白歌合戦見るというのも妙な気分。NHKワールドプレミアムというのだそうだが、衛星経由で、ちゃんとリアルタイムで映像が入ってくる。ただし、ニュースで流される海外の映像については、「著作権の関係で画像はご覧になれません」とメッセージが出る。外国の通信社とは、日本国内の配給権についてのみ契約をしていて、日本で流した映像を更に2次使用して海外に再配信するところまでは契約でカバーしてないようだ。しかし、感心するのは、生放送のニュース中でも、きちんと使えない映像はカットしてある点で、こういうところはさすがに公営放送だけあってしっかりしている。

NHKは関係ないが、TVCMにも同様の著作権関係の問題があるようで、アメリカでレンタルしてる日本ビデオ屋の日本のTV放送録画ビデオから、日本のCMがカットされるようになったのは、以前、アメリカにいた時に日記に書いた。

しかし、日本の、SkyPerfecTVで、NFLの生中継をする時には、現地アメリカのCM込みでドンドン流しているのである。もっとも、朝の6時過ぎた頃から、「現地CM放送中」という静止画で、アメリカのCMはカットされる。6時からカットするのだったら、最初からカットすればいいと思うが、どうしてだろうか。

推測だが、あれは、放映権買った日本の配給会社がサボってて、朝に社員が出社して手動でCMカットするまでは、自動放送でノーカット放送をしてるような気がするなあ。アメリカンフットボールは、どこでCMが入るかは試合の流れによって決まるから、自動的にCMをカットするのは至難のワザだ。生放送はだいたい深夜2時から始まるから、つきあってられないというので、やってないような気がする。まあ、ペーパービュー申し込んだ時の連絡といい、急に、今年から再放送が無くなったことといい、この配給会社は実にいいかげんな会社なのである。

さて、肝心の紅白のほうは、なんかベテラン勢は、毎年同じ歌うたってるんじゃないかという気がする。和田アキ子、「あの鐘を鳴らすのはあなた」、北島三郎「祭」、石川さゆり「天城越え」、谷村新二「昴」…。去年もおととしも同じ歌だったように思うのは錯覚かなあ。まるで、どこかの村祭りのカラオケ大会を見てるかのようだ。はい、次はサブちゃんが18番を歌いま〜す、って奴だなあ。ま、マンネリこそが日本の年越しと正月の本質だから、それでまったく構わんのだけど。

そういえば、10年ぶり出場の三波春夫は、意外に元気であった。昔のライバル、大酒飲みの村田英雄が糖尿病をこじらせて、足を切断したりしてエライことになってるのに、やはり普段の節制の差だなあ。で、忠臣蔵か何か知らないが、気分よく延々と歌ってたのは、次の小林幸子の「建築」準備がどえらくかかるから、時間稼ぎにやってたんだろうか。もちろん、ご本尊に「時間稼ぎです」なんて言ったら激怒されるのは必至だが。はは。ま、案外に小林幸子の衣装(?)は地味だったな。缶コーヒーの宣伝で、気が済んだか。

紅白が終わったら、現地放送にスイッチして、パースのニューイヤーカウントダウンをTVで見る。日本との時差がちょうど1時間だから、日本時間の深夜1時が西オーストラリアの新年。河ぞいで打ち上げられる花火がとても美しい。シドニーの花火も、スケールが大きくて凄かったなあ。日本はあんまり大晦日に花火上げないような気がするが、やはり除夜の鐘の邪魔になるからだろうか。

それにしても、2000年問題も、別に大したことはなかった。田舎の山荘に3ヶ月分の食料持って避難した人もいると週刊誌で読んだが、ご苦労さまである。しかし、まったくの徒労であった。細かい問題はこれからドンドン報告されるだろうが、市民生活に深刻な影響を与えるほどの事故は起きないのだろう。あとはパースの空港が明日の帰国の夜、きちんと動いてくれれば文句は無い。

本日は、日本からわざわざ持ちこんだ日本酒に屠蘇散入れて、朝からホロ酔い気分。今日も陽光あふれるいい天気。しかし、午後からも寝正月である。明日の朝は6時45分から2000年最初のゴルフをやる予定。夜10時過ぎには、オーストラリアを離れ、パースから成田まで一直線で帰国だ。



1999/12/31 本日で日記納め

本日は、9時半スタートでゴルフ。曇り空で涼しい天候だったので助かった。スコアはやはりグリーン回りがボロボロでスコアは最悪。しかし、これで1900年代最後のゴルフ。ゴルフ納めですな。

ホールアウトしてクラブハウスで冷えたビールを一杯。これが最高なんだなあ。日焼けのほうは、日焼け止めを塗ったからちょっとはマシだったような気が。

年末になって急に連日更新したが、本日でとうとう今年の日記納め。夜は衛星放送で、のんびり紅白歌合戦でも見るかな。オーストラリアでも、大きな衛星アンテナがあると、NHKの海外向け放送を受信できる。ちゃんと受信料の請求も来て、NHKから領収書も来るのだそうだ。なるほどねえ。

はるか日本を離れたオーストラリアで紅白見るというのも、なかなか情緒があって結構。オブチ君は、本当に深夜1時から放送やるんだろうか。2000年問題も、意外に何も起こらないような気がしてきたなあ。オーストラリアの新聞は、わが国のY2K対策は完璧だと豪語してたらしい。

それでは、これで本年の日記納めと致します。今年、このページを訪問していただいたすべての人に感謝を。

みなさま、よいお年を。


1999/12/30 その2 海の道をペンギン・アイランドへ

さて、日記をアップしてからウダウダしてたが、ヒマなので、また車でロッキンガムまで。28日に行った時は、沖合いのペンギン・アイランドまで海を渡るのを断念したのだが、本日は再挑戦。地図で見ると、この島は沖合い1キロくらいにあるのだが、中州があって、本土から浅瀬で繋がっているため、潮が満ちてなければ海の中を歩いて渡れる。

今日はちょっと空が曇っていて、風が強い。平日だし、誰も渡ってないようなら無謀なことは止めとくつもりだったが、ロッキンガムに着いてみると、すでに海の中を渡っている連中がいるので、続いて海に入る。途中で対岸から歩いてきたオーストラリア人と話すと、なんでも先週、ここで溺れて亡くなった人がいるのだという。それにしても、せいぜい腰までくらいの深さなんだがなあ。本当だろうか。

バシャバシャと海を歩いて行くと、途中で腰までつかる部分があるが、中間あたりでは海の深さはヒザ程度までしかない。海を半分以上渡ったところで取った写真がこれ。デジタルカメラを海に落とさないようにだけは気を使った。渡り終えて、島の最上部のビューポイントから、渡ってきたばかりの「海の道」を振りかえった写真がこれ。浅瀬が本土までずっと伸びているのがはっきりわかる。旧約の出エジプト記で、モーゼが命じたら、海に道ができたというのも、案外こういった地形だったのだろうか。

で、島の名前の由来だが、一応、上陸すると小屋があって、その中にペンギンがいるのである。えらく小さなペンギンで、元気にひょこたんひょこたん歩いているが、ペンギンがいるのは、見たところ、この小屋だけなんだなあ。もっと外をゾロゾロ歩いてるのかと思った。まあ、季節の問題もあるのかも。

観光に来ていたオージーの子供たちは、「ペングゥイン! ペングゥイン!」と大騒ぎで走りまわっている。そうか、ペンギンってのは、つづりのとおり発音するのか。勉強になった。

小さな島を遊歩道にそって回る。対岸には、雄大なインド洋の水平線を望む美しい砂浜が広がっている。インド洋の色というのは、太平洋とも大西洋とも違う、なんともいえない深いエメラルドブルーだ。空は少し曇っているが、涼しい海風が心地よい。

遅い昼食を、ロッキンガムのショッピングモール内のフードコートで。オーストラリアは、欧州の影響か、日曜日は休みの店が多いらしいが、ここは「OPEN 7DAYS」とTVでも宣伝して集客に努めている大きなモール。入り口の旗には、「ロッキンガムにようこそ」なんて日本語が書かれてるってのも妙な気分だなあ。そんなに日本人の観光客が来るようにも思えないが。

フードコートには、大した店はないのだが、チャイニーズを試してみた。可もなく不可もなくとい言いたいところだが、ここのははっきりいって不可である。ハズレである。はは。それにしても、一応、中国人がやってるようなのに、なんでこんなにマズイのかねえ。

その後で、モール内をブラブラ。オーストラリア人も、実に太った人が多い。ひょっとすると肥満率はアメリカ以上かもしれない。町行く人は、白人系が圧倒的に多いのだが、他に特筆すべきことといえば、ほとんど美人に出くわさないことか。まあ、ひとつには、パースがオーストラリアの中でも田舎ということもあるかもなあ。もうひとつは、歴史的に、アングロサクソン系が多いのが原因のような気もする。ま、こんな好き勝手を言ってると、国外追放になってもいけないので詳細は省略しよう。

夕方にThe Vinesに帰還。今日はずいぶんと涼しい風が吹いて過ごしやすかった。明日は本年最後のゴルフ。ゴルフ納めである。では、今年最初のゴルフは、どこだったかと日記を辿ってみると、99年1月3日に、やはりここ、「The Vines Lakes Course」でプレイしたのが、本年の最初。今年のゴルフは、オーストラリアで始まって、オーストラリアで終わるわけだ。もっとも、アメリカから帰国してからは、めっきりプレイする回数が減ってしまったけど。


1999/12/30 まだ納めない / カジノ 

昨日は、ゴルフ終わってから昼寝して休息。夕方に日記をアップしてから、夕食は、The Vinesのレストランで。本日は、「ステーキ・ナイト」と称して、各種ステーキが目玉なんだそうで、赤ワインソースのステーキなるものを試す。まあ、可も無し、不可も無しといったところか。こちらの牛肉は日本のように霜降りなわけではないが、逆に霜降り肉だとあれだけの量は胃にモタレテ平らげることはできないだろう。

マーガレットリバーのカベルネ・サルビヨンはコクも渋みもあってなかなか結構。昔はオーストラリアのワインといえば白ワインが有名だったが、最近は赤に力を入れてるらしい。

こっちに来るといつも気づくことだが、やはりオーストラリア人の英語は分かりづらい。「take」=「タイク」、「day」=「ダイ」、「eight」=「アイト」。こういうオージー風発音にあちこちで引っかかって、聞き取り率が大いに低下する。ま、これは私自身が、アメリカ英語の発音にすっかり慣れきってしまったからだが、それにしてもBBCの放送聞くよりも、こちらのTVでニュース聞くほうがずっと聞き取りにくいんだよなあ。

夕食後は、妹がどうしても行くといって聞かないので、また車でBurswood Hotel and Resortのカジノへ。パースではこの場所がギャンブル公認。クリスマス休暇が終わればこちらは平日だと思うが、ずいぶんと混んでいる。ま、いつ来ても混んでるわけだが。特にルーレット、ブラックジャックの台は人が群がって大賑わい。ポーカーやブラックジャックのビデオ・ゲームマシンがあれだけ並んでいるのも壮観だ。

結局、むこうを出たのは夜中の12時近く。カジノそのものはまだまだ営業中のようだが、適当なところで切り上げ。

帰り道で、運転していた妹は、あやうく飛び出してきたカンガルーをひき殺すところであった。まあ、野生のカンガルーは増えすぎて困ってるのだし、ちょっとくらい淘汰してもいいくらいだが、さすがに自分の乗った車で轢いてしまうのは気分よくないわけで、まあ、ぶつからなくてよかった。

さて、本日ものんびり起床。ちょろっと日記読み。そうか、昨日が思蜜忘年会であったか。日本にいたら行きたかったなあ。


1999/12/29 日記納め / 野良カンガルー

さて、本日は8時26分スタートでゴルフ。The Vines Resort のLakesコースは、ヨーロッパプロツアーも毎年開催される、なかなか手入れの行き届いたよいコースである。

結果のほうは、さすがにブランクがあるとさんざんで、去年回った時はどちらも100を切ったなんて信じられない出来。グリーン回りの寄せとパットで多いに苦しむ。しかし、天気はいいし、日影に入ると涼しい風は吹くし、ラウンドそのものは実に快適。

ボールが転がったラフの日影にカンガルーがお休み中。近づいてゆくと、「ナンダナンダ」と、一瞬起きあがってこちらを威嚇する気配を見せた。もともと臆病な動物だが、寝起きでご機嫌悪かったりすると、飛びかかってくることもあるようだ。ははは。

以前より減ったが、この辺にはたくさんカンガルーが生息している。誰かが飼ってるわけではないから、まったくの「野良」状態である。野良カンガルー。

そもそもは夜行性なようで、夜になると、家の回りのあちこちで、ゴソゴソ物音を立てて動いてるのだが、窓を開けて眠ってると、ちょっと気味悪し。まあ、別に悪さをするわけではないけど。

で、ゴルフのラウンドが終了したのは12時半。クラブハウスで冷えたビール飲んで、チキンバーガー食べて一休み。オーストラリアのバーガーは、どういうわけか、野菜としてビーツ(赤カブ)が入ってるのが普通なんだそうだ。あっさりしたチキンバーガーには意外に合うと思うが、慣れないとちょっと気持ち悪いかも。はは。

ついでに西オーストラリアのシャドネーなんぞをグラスで頼んで、ホロ酔い気分でいい気持ち。帰宅して、さらに昼寝。ゴルフの後の昼寝ってのはまた気持ちいいんだよなあ。両腕は更に日焼けが進んで、痛いくらいになってきた。二の腕に手を触れると、やはり少し熱を持っている。う〜む。


1999/12/28 サーフィンするサンタ / Northbridgeでチリ・マッスルを食す

そうそう、昨日、オーストラリアのサンタの話を書いたら、以前にも「織田無道情報」を頂いたHさんからメールが。Hさんは、中学生の英語教科書で、オーストラリアのサンタの写真を見たことがあるのだそうですが、それによると、サンタはなんと海パンいっちょうで、サーフィンに乗って登場していたとか。ところ変われば衣装変わるで、色々サンタさんも大変ですなあ。

ところで、本日近くのスーパーをブラブラしてるときに見かけたサンタ人形がこれ。オーストラリアにも、一応、オーセンティックな扮装のサンタもいるようですが、クリスマスが過ぎたら、2ドル50セントで投売りってのもちょっと気の毒な気が。

余談ですが、アメリカから帰国したうちの駐在員のK氏は、帰国後最初のクリスマスの時に、「アメリカにはサンタが来たけど、日本は遠いのでサンタは来ないよ」と子供に話して大泣きされたとか。ま、来ないといえば来ないし、来るといえば来るような気もするし。<なんのこっちゃ。

さて、本日ものんびり起床。日本の会社は、本日午後で仕事納めのはず。万一なにかのトラブルが発生した時に備えて、こちらの電話番号を残してきたが、特に何も連絡無し。よかった。

本日はのんびりと車で,フリーマントルの先、ロッキンガムまで。海を眺めながらフィッシュアンドチップスの昼食。こちらの店は、BYO(Bring Your Own)形式の店が多くて、アルコールを置いてないのが残念。ビールに合うのになあ。ま、毎日毎日昼間からビール飲んでたら死んでしまいますが。

そこからさらにちょっと南下したところにあるペンギンアイランドは、沖合い1キロばかりに浮かぶ島だが、本土との間の海が遠浅で、歩いて渡れるらしい。海岸から眺めると、大勢ブラブラと海を歩いて渡っているのはなかなかの壮観だ。もっとも、さすがに浅瀬とはいえ、海の真中あたりでは腰まで海につかるようだ。渡ってみたかったが、水着を持ってこなかったので今回は断念、

夕食は、去年も行った、パース市内、NorthbridgeにあるUncle Vincent's。妹がパース市内の学校に行ってた頃に見つけた店だが、Italian Chilli Mussleが最高。マッスルというのは、ちょうどムール貝に似た黒い貝だが、この辺でたくさん捕れるらしい。これをガーリックの効いたスパイシーなトマトソースで合えたのがこの店の看板料理。

大きなボウルに入った貝を平らげた後で、残ったソースにプレイン・スパゲッティを入れて食べるのも実に結構。大いに堪能して、勘定は、日本円にして、ひとり1000円ちょいなのだから、これまた文句なし。満腹した後は、ブラブラ歩いてDOMEでダブル・エスプレッソ飲んで一休み。

Northbridgeのこの辺りには、しゃれたイタリアンレストランやカフェが多くて、道端に出したテーブルは大賑わい。クリスマス休暇の振り替え休日は本日までなので、休暇最後の日を外食で楽しむ人が多いのだろうか。

日本でも、道路に面してテーブルを並べた気楽なレストランがもっと多くてもいいと思うが、やはり、夜はカラっと涼しい風が吹くような気候でないと、こういうカフェテラス方式は成功しないような気がする。外で汗かいて食事するのでは本末転倒だしなあ。

で、明日は、朝からゴルフの予定。昨日の練習ですでに筋肉痛である。半年ぶりにラウンドして、果たしてまともなショットが出るだろうか。ま、ダメだろうなあ。


1999/12/27 南半球のクリスマス

今日も天気がいい。昨日も書いたけど、どういう天候か、こちらの新聞の天気予報を引用するとこうなる。「Fine and hot. Easterly winds fresh in the morning, Mid-afternoon coastal sea breeze」。ま、確かにそのとおりの天候ですなあ。

昨日は、シーフードチャイニーズの店で夕食を取ろうと外出。ただし、オーストラリアでも今はクリスマスシーズン。イギリス連邦の国だから、たとえ南半球は夏でも、ちゃんと道路にはまだクリスマスの飾りが残っている。

とはいえ、オリジナルでは北半球の冬の行事なわけで、サンタクロースは、果たして南半球まで来るのか、とか、ソリでは雪の無いオーストラリアでは動きが取れないよなあ、とか、サンタがあの格好で歩いていては、オーストラリアのこの気候では暑くて死んでしまうとか、そういう素朴な疑問に対して、オージーの子供達はどういう風に折り合いをつけてるのか、ふと気になったりもするわけである。

26日は、ボクシング・デイという休日。別にマイク・タイソンがボクシングするわけではなくて(当たり前)、クリスマスのプレゼントのボックスを開ける日、あるいは、恵まれない人々に贈り物をする習慣の日という心らしい。今年は日曜と重なってるので、本日27日までお休みの店が多いようだ。

アメリカのカレンダーでは、クリスマスの翌日には、確か、[The day after Christmas」と書いてあって、そのマンマであるが、カナダのカレンダーではオーストラリアと同様、「Boxing day」と書いてある。やはりイギリスの影響だろうか。


労働基準法で、クリスマス期間中に従業員を働かせると、通常の3倍の賃金を払わなくてはならないらしい。27日までは大概のレストランもお休み。しかし、さすがに世界に冠たる華僑の店は、(アメリカでもそうだが)ほとんど年中無休のところが多い。

本来はカニのチリソース炒めが最高なんだそうだが、店で聞いてみると、カニが品ギレとのこと。このへんで捕れるのは、ちょっとダンジネス・クラブ似た「マッド・クラブ」というらしいが、肉がしまってなかなか美味いカニである。しかし、やはりクリスマスの影響か、品ギレならしかたなし。クレイ・フィッシュ(日本で言う伊勢エビ)ならあるというので、それを頼む。

カニ肉入りフカヒレスープは実に結構。クレイフィッシュ・チリソース炒めもソースが絶妙でうまい。ただ、やはりカニのほうがよかったよなあ。そのあと、豆腐料理一品と牛肉のジンジャー風味炒めを食べて満腹。

本日は9時過ぎまでのんびり。暑くならないうちに、ゴルフコースに併設されてたドライビングレンジで80発ほど打ちこむ。29日、31日とゴルフをする予定なのだが、クラブを握るのは半年ぶりくらいでどうも調子悪し。本日も快晴で陽光は強い。

そのあとグリーンでパットの練習をしばしした後、クラブハウスで冷え切ったビール飲んでフレンチフライをつまむ。昼間から飲むと酔っぱらうなあ。しかし、汗の蒸発が早いので、やたらに喉が乾いていくらでも飲める気がするのだよなあ。

しばし休息の後、午後はブラリと海に。抜けるような青空の下のインド洋は、浅瀬は驚くほど明るいエメラルド色。外洋は深い青に光り輝いている。砂浜は熱いが、海水はかなりひんやりしている。のんびりと海につかって、ちょっとだけ泳いで、砂浜に寝そべってぼんやり。こういう風にのんびりしていると、もう日本に帰りたくないなあ。回転寿司の職人にでもなって、こっちで暮らすか。物価も安いし、ぜいたくしなければたいした給料いるわけでもないしなあ<おいおい。

そうそう、去年と違って、今年はパースの地元プロバイダのAPにアクセスしてのグローバル・ローミングが好調である。電話代が助かって結構。あ、そうか、しかし、DTIのほうは1分30円で課金してくるのだった。


1999/12/26 西オーストラリアはパースに到着

昨日は、夕方に出発。京成上野から成田までスカイライナーで。日が暮れてから成田まで電車で行くといつも思うことだが、新東京国際空港ってのは、実に寂しいところにある。船橋あたりを過ぎた後は、線路の両側が真っ暗である。成田エクスプレスよりも京成スカイライナーのほうが一層ヘンピなところを走ってる気がするのは何故だろうか。初めて日本に着いた外国人は、(特にそれが夜だと)、電車乗って東京に向かう時に、とんでもない田舎に着いてしまったと、びっくりすると思うなあ。

出発2時間前に、第2ターミナルのカンタス航空のカウンターでチェックイン。空港もそれほどの混雑ではないようだ。搭乗券を渡されると、座席は「1A」である。カンタスのパース行きはBoeing767で、ファーストクラスは無いので、一番前の入り口寄りの席ということ。それにしても、国際線でこんな座席番号貰ったのは初めてだ。

ターミナル4階の三省堂で本を購入。その後、「寿司田」のカウンターで寿司をつまみながら一杯やって時間をつぶす。出発20分前にゲートに向かい、免税店でスコッチ購入。ゲートに着くと、ちょうどビジネスクラスのチェックインが始まったところだった。

タバコを一本吸ってから搭乗と思ってたが、そのまま乗ってしまったので、ニコチン切れ対策として、以前、池川さんに貰った「ニコダーム」を左上腕に貼りつける。そもそもは禁煙の苦痛を和らげるためのものだが、皮膚からニコチンがだんだんと吸収されてタバコを吸う気が紛れる。これは確かに効果があって、飛行機を降りる時までほとんど喫煙の欲求を感じなかった。<そういうものは禁煙に使えって。

座席についてみると、ビジネスクラスは半分も埋まってない。エコノミーにもずいぶん空席あり。こんな便で、なにもビジネスクラスに乗る必要ないのだが、帰りの便がビジネスしか空いてなくて、カンタスは往復同じクラスでしか発券しないと近ツリが言うのだからしかたない。しかしムダである。

座席は、電動フルリクライニングシートに全席液晶モニタ付きではあるのだが、同じビジネスなら、ユナイテッドの747新型のほうが快適だったような気がする。サービスと食事は可も無し不可も無しといったところ。シャンペンはまずかったが、オーストリアの赤ワインはなかなか結構だった。

飛行はおおむね順調。フィリピン海を過ぎたところですぐ隣に雷雲があり、バシバシ落雷してるのが見えるのでちょっと怖かった。予定通りパースには現地時間朝の6時到着。日本との時差は1時間だからおよそ10時間のフライト。どういうわけかあまり眠れなかった。

早朝のパースの空港は、ちょうど日本の初夏の高原のような爽やかな空気。空港まで迎えに来てくれた妹の車に乗って、パースの郊外、「The Vines」まで。車でちょっと走ると、去年と相変わらずのブドウ畑と真っ青な空と陽光が広がる、広大な西オーストラリアの風景である。

ところどころに牧場みたいなものもあって、牛や馬もいるのだが、途中で、ラクダとロバの中間みたいなヘンな生物が草を食べてるのを発見。アルパカと言う動物なんだそうで、毛皮を取るのに、最近この辺のあちこちで飼育が始まってるのだそうだ。

飛行機の中であまり眠れなかったので、到着してシャワー浴びてから、ベッドに倒れこんでしばしウトウト。気温は37度を越してるらしいが、湿度が低いので、日陰の部屋にいると涼しい風が通り過ぎる。極楽ですなあ。眠りから覚めて、ビール飲んで昼食食べてのんびり。空はあいかわらず突き抜けるように青い。こういうところでは仕事する気にならんよなあ。

夕方までのんびりして、本日の夜は、カニでも食べに行く予定。その前にもう一度ウトウトするか。ということで、とりあえずパース到着まで。