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2006/03/14 「笹田」で送別会。

月曜日の夜は、「しみづ」でいつもお会いする埼玉のAご夫妻、「最多来訪記録」氏、そして「しみづ」の清水親方ご夫妻にお弟子さんと集まって「新ばし 笹田」で。折りよく祇園から一時帰京していた松本氏も加わり、カウンタは補助席入れて9席満員の貸切状態。大変に嬉しい送別会。

生ビールで乾杯してから、お酒は「開運」の純米に切替。あれこれ賑やかに歓談しながら。料理も次々と、そしてお酒も進む。あんなこともあったし、こんなこともあった。僅か数年といえど、あれこれと思い出すことが多い。

最初は暖かい鯛にゅうめん。濃い旨みがしっかり出た出汁。浮いた脂も甘く深い。炙ったタイの白子は、タラの芽天ぷらを土佐酢にひたしたものを添えて。葉山葵、ホタルイカの沖漬け共に、お酒によく合う。

お造りの鯛は、淡路が入りませんでしたと笹田氏は残念がるのだが、しかしこれでも十分美味い。皮目を炙ったカマスもシットリした身に上品な脂が乗り美味し。

お椀は、アイナメ。しっかりした出汁に、木の芽の香りがアクセント。焼き物はふっくら焼きあがったマス。竹の子と若布の煮物には春の香りが一杯。最後の御飯は、もちろん炊飯土鍋で炊きたてのもの。胡麻タレにひたした鯛の身を使ってタイ茶漬けに。食事の最後にご飯食べると、大げさに言うと日本人に生まれた至福を感じる。

Aご夫妻が持参されたケーキも頂く。賞を取った有名なパティシエのものだと。普段菓子類は食べないが、こんな風に甘みがくどくないものはいくらでも大丈夫。最後にわらび餅。本物のわらび粉で作ると、こんな風、コンニャクのような黒味を帯びるのだとか。なるほど。最後にもらった煎茶の苦味が舌を洗い、爽やかな食後感。店の前で全員揃って記念写真。花や餞別品まで頂いて、なんだか本当に申し訳ない気分。送別会が終わるたびに、日本を去る日が少しずつ近づいて来ているのを実感する。