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2006/01/28 「笹田」

金曜は会社帰りに「新ばし 笹田」。カウンタには、「最多来店記録」氏が。そういえば「しみづ」は今日から遅い正月休み。私もすっかり忘れていたから昼に電話したら、「金剛」君が出て、「すいません今日から来週2日までお休みなんです」と言われて思い出したのだっけ。「しみづ」近況など、ご主人も一緒にあれこれ雑談して、実に面白い。

昨日は満席だったのだが、本日はあと1組とのこと。最近、ネット経由のお客さんが心なしか増えた由。生ビールを一杯頂いて喉をうるおしてから、「九平次 純米吟醸」。先付けがあれこれ。まず小さな粕汁。酒かすは「はせがわ酒店」から貰ったとのこと。フレッシュな旨みにあふれる。ご主人の笹田さんはお酒に弱く、先日粕汁の味見をしたらもう顔が赤くなっていたとは「最多来店記録」氏の言。そういえば、私の父方の祖母も、酒粕を焼いて砂糖醤油で食べるのが好きだったが、その昔食べ過ぎて酔いが回り、ひっくり返ったことがあったなあ、と何故か懐かしい記憶が突然に戻ってきた。

タコの柔らか煮はしっかりした味で酒のツマミに好適。なまこも美味い。南蛮漬け、薄揚げと菜の花の煮物、竹の子など。お酒を「天狗舞」に切り替え。下ごしらえ中のご主人が、カウンタ内で摺る炒り立ての胡麻が実に香り高い。

お造りは、メジマグロ、タイ、アオリイカ。タイは背も腹も上質の脂が乗り旨み十分。メジマグロも上質。お椀はタイにゅうめん。タイの旨みが軽く溶けでた出汁が素晴らしい。焼き物はヒラスズキ。皮目が香ばしく、しっかりした身肉には濃い滋味が感じられる。煮物は出汁でトロトロに煮たカブ。野菜の甘みと香りを閉じ込めるような小エビの餡かけで。

最後はいつもの炊飯土鍋で炊き立ての御飯。ツヤツヤと薫り高い最初の1杯はそのままで。2杯目はタイ茶漬けに。さきほどの摺り胡麻と醤油を合わせたタレに漬け込んだタイ。これをたっぷり載せ、タイの旨みと胡麻の香りが溶けた茶漬けをサラサラと。しみじみと美味い。最後は冷製の白玉ぜんざい。爽やかな煎茶で後味を消してスッキリ。ご主人も奥さんも、相変わらず一所懸命に頑張っているのが清々しい。美味いものを満喫できて実によかった。