MADE IN JAPAN! 過去ログ

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2004/11/12 「つかさ」 「新橋鶴八」 「しみづ」

検索エンジンからどんなキーワードでここに来ているかは、面白いのでアクセスログで時折チェックする。寿司屋の名前を検索して辿りつく人がやはり多い。ちょっと前までは、「さわ田」「あら輝」を検索して来る人が多かった。しかし最近では「さわ田」でのアクセスが極端に落ち、いまやすべてのキーワードの中で「與兵衛」での検索がダントツの一位に。西大島に店を出してずいぶん古い店だし、客筋もすっかり安定していると思うが、最近、ネットでの人気に異変ありか。もともと素晴らしい店。しかし、急に人気沸騰して入れなくなっても困るよなあ。



昨日は会社出てから電話して築地の「つかさ」。すでに何組かお客さんあり。席につくと、あれ、なんだか隣のヒゲ面男性になにか見覚えあるような。「唐獅子牡丹シャツ」ではなく、ネクタイしてたので見違えたが(笑)、前々回の「與兵衛」でお会いしたI氏であった。

寿司全般を含む飲食関係に詳しく、繊細な感性と関西系のオモロイ乗り。寿司談義もして実に楽しかった。ツマミや握りは、何食べたか忘れてしまったなあ。はは。



火曜日は、会社出てから「つかさ」に電話するも満席とのこと。「新橋鶴八」に電話すると幸運にも席が空いていた。

お酒は常温でツマミ。ヒラメ分厚い立派な身で旨みあり。平貝を軽く炙って。醤油をつけてから炙るので香ばしい。縦の繊維が強く、雑菌が入ったりするので、軽く火を通してからでないと使いたくないと親方。握りの種にはしないようだ。養殖のホタテの見分け方など教えてもらう。塩蒸しも、旨みを煎り付けて香りと共に凝縮したかのよう。ブリは癖のない脂。旨みも十分。ハマグリも結構。

握りに移行。中トロ。コハダ。ここのを食べると弟子の「しみづ」は師匠よりももう一段きつく〆ていることが分かる。硬さを感じさせないギリギリまで塩と酢で〆たコハダは、ネットリ感と脂が溶ける旨みだけが残って素晴らしい。アナゴも香りよくとろける。「鶴八」系のアナゴは癖になる。「與兵衛」の、とろけないがネットリと旨みが凝縮した白い煮上がりのアナゴも甲乙つけがたいのだが。カンピョウも結構。



日曜夜はお酒を飲まない予定だったが、午後に気が変って「しみづ」に電話。開店すぐに入店。「白鷹」常温で。焼酎はちょっと前から置くのを止めたようだ。私は寿司屋で焼酎飲む趣味は無いので構わないのだが、やはり焼酎は、飲んで長居する客がいるからかもなあ。

お通しはきぬかつぎ。ツマミはおまかせで。ヒラメはシャキシャキした食感と爽やかな脂。縁側もよろしい。タイのコブ〆。スミイカ。サバは生と焼き霜と両方。タコは甲殻類を茹でたような香りが実によい。シャコ。車エビ。握りにするものは、まだ生きてるエビに串を打ち、ミソも一緒に握れるように火が通るまで茹でるのだが、ツマミのエビは、まだ半分生のような軽い湯通し。頭を炙ってから供するのは「新橋鶴八」と同じ。ミソが香ばしくて美味い。ウニと小柱。ミル貝ヒモとスミイカゲソを炙って。この辺でお茶に切り替えて握りに。中トロはいつもながら美味し。コハダは水分が飛び、旨みと共に蜜蝋のように固まった脂が舌の上で酢飯に絡み付くように溶ける。アナゴもカンピョウ巻も文句無し。久々に貰ったハマグリの吸い物は、肝臓に染み渡るかのようであった。