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2004/05/29 そろって坊主。

昨日の夜は、会社を出る前に思いついて「しみづ」に電話。7時からなら空いてるとのことでしばし本屋で時間つぶして入店。親方はいつも短髪だが、いつになく刈り込んで坊さんのような1分刈。からかおうと思ったら、隣の席がチベット苦行僧のような坊主頭のお客。その隣も金子信雄のような坊主頭。まさか本職の坊さんが揃ってることもあるまいが、冗談はちょっと自粛。

余談だが、寿司屋には時折、求道僧のような客がいるものだが、きまって酒を飲まずお茶、そして握りは手で食べる習性があるようですな。般若湯飲まないということは坊主ではないのかもしれぬ。はは。

気温が高くなってきたから、そろそろ日本酒も常温はきびしいかなと思いつつ「白鷹」1本目は常温で。2本目からは冷えたのを。つきだしは空豆。まずマコカレイとシマアジ。シマアジはあっさりツルンとした脂が美味い。炙った皮目の風味もよい。タコとシャコ。タコは久々に桜煮ではなく塩で茹でたもの。甲殻類を茹でたような香りが実によい。これからだんだんよくなると。カツオはカラシを添えて。確かにもう「戻り」のような脂。皮目を炙った風味がよい。

塩蒸しアワビは肝も添えて。凝縮された旨みと香り。アジも脂が乗って素晴らしい。キス、赤貝などももらう。金曜はさすがに疲れが溜まってるのか酒の回りが早い。いささか酔って握りに移行。

まずマグロ。「今日のはいいです」とのコメント。三陸で上がったもの。部位を変えて3貫連続で。どれもシットリした旨み。かみ締めると酢飯に溶けこんで行くような脂。煮切りが調和して実に美味い。コハダはオボロをかませたのを1貫、普通のを1貫。そろそろシーズン終盤。シンコが出るのは6月末頃か。もっともこの店は小さ過ぎるのは使わない。脂の乗った厚い身をしっかり〆た具合が実に結構。アナゴは塩とツメ。週ごとに脂が乗ってくる印象。梅雨時が最高のシーズン。カンピョウ巻も海苔が薫り高く実に結構。堪能した。