MADE IN JAPAN! 過去ログ

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2004/03/04 醤油にどっぷり/ 「つかさ」 

連続で更新休んでしまった。月曜の夜は会社帰りに「新橋鶴八」。カウンタはほとんど満席。となりの男性は深刻な顔をして、握りを1種類1貫づつ注文。手で食べるのだが、握りの酢飯部分をどっぷーんと醤油につける。イカなどは酢飯が醤油を吸って握りが崩壊するほど。まあ、食べ方は好き好きだが、ちょっとびっくり。

そう、この店は握りに煮切りを塗らない。煮切りは甘ったるいから寿司に合わないという理由らしい。店の流儀だから客がどうのこうの言う筋合いでもないのだが、しっかり〆た光り物や、大ぶりに切りつけたここの寿司には、確かにシャキっとした生醤油が合うような気がする。

ツマミは、ヒラメ、塩蒸し、ブリ、タコ。ヒラメは実に新鮮。ブリはシーズン終わりかけでさすがに脂は薄い印象。塩蒸し、タコは相変わらず安定した美味さ。握りに移行して、中トロ、コハダ、アナゴ、カンピョウ巻で〆。新橋からバスで約20分で帰宅。夜は結構早いな。

火曜日は築地「つかさ」。寿司2連発である。つきだしはソラマメ。白鷹を常温でツマミを。カツオ、ブリ、サヨリ。カツオは爽やかな香りと軽い脂。ブリは中卸が今度こそこれで最後と言ってたとのこと。今年は虫の入るのが遅いとか。しかしもうそんな時期だ。サヨリは軽く昆布を当てて。どれも結構。

このところ海は荒れており、季節はちょうど冬春の端境期で仕入れは結構大変だと親方。マグロもなかなかよい物が無いとか。赤身、中トロ部分をツマミで試したが、やはりよい時期と比べると香りや旨みがもうひとつかもしれない。

片身をおろしだしたのはヒラメかと思ったら、なんとマコカレイだとか。今年初めて仕入れたと言う。私もカレイを食べるのは今年初めて。澄んだ身とシャキっとした歯ざわり、そして初夏を思わせる爽やかな軽い香りは確かにヒラメではなくカレイ。ただ、親方の言うとおり、まだ水っぽい感じがする身。

ウニ、スモーク前のマグロ頭の身、茹でたてのクルマエビなどもらってお酒は切り上げ。お茶にして握りをおまかせで。イカ、マグロ赤身のヅケ。トリ貝が出たが、食べるのは今年初だ。そういえばそろそろシーズン。酢〆のアジ、コハダなども美味し。アナゴはこの店には珍しく塩とツメで2貫出てくる。最後は中トロ巻でおしまい。

アメリカ大統領選、スーパーチューズデイでは、ケリー候補が圧勝。ネットでニュース読んでると、John Kerry cemented the Democratic presidential nomination Tuesday. とある。セメントって単語の用法は知らなかった。確かに指名を「固める」訳であるが。なるほど。