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2003/11/06 築地「つかさ」 

昨日の夜は築地の「つかさ」。火曜に電話すると満員だったが、昨日はガラガラ。波が極端だなあ。

ここの親方も同行した、フジタ水産「大間マグロツアー」の話など聞きながらお酒を。話を聞くと、「マグロツアー」参加の寿司屋は有名どころばかり。残念ながらこの「つかさ」が一番知名度は低いだろう。よい物置いてるのだから、もっと流行ってほしいもんであるが。もっとも予約取れないほどブレイクしてもらっても困るのだが。

突き出しはタラコ煮。ヒラメは上品な脂で美味い。この店の白身は、いつもよい物を置いてある。サバ、ミル貝も結構。マグロ頭身のスモークはカラシを沿えて。これも実に美味い。

寿司屋で他の店のことをどーのこーのとあげつらうのは無粋な事だ。しかし、ここの親方は、「先週はどこに行かれました? 何が出ました?」とむこうから熱心に聞いてくるし、教えると「はあ〜」と素直に感心したり、「そういえば昨日の河岸では〜」と面白い事を教えてくれたりするので話していて飽きない。あれこれと寿司種やら寿司屋談義を。もっとも他に客がいない時だけのことだが。

カツオも上質。ウニは「はだて」。見てくれは実に美しく立派なもの。「某有名店も買って行ったと仲卸しに勧められて、久しぶりに入れたんですが、時期的にまだどうかな」と出してくれた。癖はないのだが、やけにあっさりサラリと口中で溶ける。水っぽいと言ってもいい。北のウニで脂がないのもやはり物足りないな。親方も試食して、「う〜ん。やはりまだイマイチでしたね」ということで合意。はは。

ここの酢飯は、流行りの赤酢でもないし、砂糖も若干使っている。どちらかと言えば柔らかめ。いわゆる江戸前の名店風の「シャリ」とは違う。しかし、白くツヤツヤして、なかなかスッキリと美味い酢飯に仕上がっている。スミイカ握りは実に結構。マグロは大間に行った日のではないとのことだが、脂の具合を変えて何貫か。どれもシットリと旨みが乗って実に美味い。コハダは割と軽めの〆。小柱も結構。アナゴは柔らかく煮上がっているが、さすがにちょっと脂が抜けてきた印象。カンピョウ巻で〆。寿司はやはり日本だなあ。はは。