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2003/08/04 上野毛、「あら輝」オフ

日曜の朝、立花さんからメール。「本日の夜、あら輝に行きます」とのこと。なんと、偶然だが私も席を予約していた。予約の時間も同じとのことなので、上野毛の駅で待ち合わせることに。先月の「えんどーオフ」に続き、臨時の「あら輝」オフである。

夕方に上野毛まで移動。駅で立花さんかおりさんと落ち合い、先日の「えんどーオフ」の話などしながらブラブラと「あら輝」まで歩く。

暑いので飲み物はまずビールから。白身はスズキ。白浜産というアワビ塩蒸しは、小ぶりだが海の滋味に溢れた馥郁たる香りが素晴らしい。アワビの香りに関しては、煮るよりも蒸す仕事のほうが優れているように思う。サバは〆たのを焼き霜にして土佐醤油で。この時期のサバはどうかと思ったが、身も柔らかく脂も乗った上質なもの。アジも軽く炙って塩で。これまた美味し。今日、焼いたばかりの玉子もツマミで。

子イカのゲソ炙り。マグロ赤身は、青森、鯵ヶ沢とのこと。昨日の「しみづ」も同じ場所に揚がったマグロだが、ちょっと肉質が違う。

ウニとイクラ、そして鮎のうるか。これまた日本酒が進む。

今日のカウンタには、「センセイ」と呼ばれる横柄なオヤジがいて、「新きよ田」に通ってるだとか、寿司幸本店の仕事はどうだとか、周りを気にせず偉そうに大きな声で。なんかこう、寿司屋で「センセイ」と呼ばれるのにはロクなのがいない気がするのは偶然か。あと、「きよ田」の常連だったと威張るのにもロクなのがいない気がする。

「マグロの仲卸で、今の一番はどこか? 石司か?」、との「センセイ」のこれまた横柄な問いに、「最近、築地で一番勢いがあるマグロ屋はですね、センセイ、フジタ水産というところなんです」と親方はあくまでも低姿勢で愛想よく回答。自分のマグロ仲卸でないところの名前を答えるというのも面白いが、ま、客商売も大変。偉いもんである。

このへんで握りに。コハダは新子。4枚づけくらいか。爽やかな季節の香り。イカもすでにスミイカの子供、新イカが出ている。ツヤツヤした身。パキパキした歯ごたえとあっさりとした甘み。酢飯の具合も実に結構。

カスゴ、アジなど光り物もよかった。シマアジは、確かこの店で食べるのは初めて。茹でたてのエビも実に甘く酢飯によく合う。「あら輝」が入れてる海老屋によると、「自遊人」の寿司特集取材の時だけ、いつもより大きな海老を仕入れていった有名店があったとか。なかなか面白い。アサリ、アナゴともらって最後はワサビ素巻きを一切れ。

店が立て込んだこともあるが、結局、3時間以上滞在してお酒と寿司を堪能。立花夫妻とあれこれ寿司談義の続きをしながら上野毛駅まで歩き、別の寿司屋での再会を約して駅でお別れ。実に楽しい夜であった。