MADE IN JAPAN! 過去ログ

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2003/02/10 「あら輝」

夜は、「あら輝」巡回。本日は珍しく、親方の目の前の席。となりのお客の賑やかな関西弁が、なんとなく懐かしい。「開運」を冷で飲みつつ、おまかせでツマミ。アラの湯引きした皮をポン酢で。唐津から来たアワビは香りが素晴らしい。前で切りつけている時から芳醇な潮の香りが店内に漂う。身はほとんど黄色に近く、味も濃厚。寿司種というよりツマミでこそ生きる素材という気がする。

済州島産のサバ。福岡に揚がるのだとか。昨日〆て本日から食べ頃とのことだが、これまた美味い。アラの身を肝と一緒に。淡白だが奥深い滋味がある白身。スミイカゲソは炙って塩で。ヤリイカ煮付け。銚子のマカジキと続く。日曜にしか焼かないという玉子も実に結構。ツマミで切ってもらったマグロ赤身は、萩で取れたのだが、質は最高だと親方。

このへんで握りに移行。いつも同様、まずは中トロ、大トロとマグロ連発。この萩のマグロは、この店で食べたマグロの中では最高に近い。香りとコクが素晴らしく、合わせる寿司飯の具合も、いつもながらツヤツヤと、米の一粒一粒が光っているのが口中で分かるような美味さ。

アナゴは、手巻きのように海苔に巻いて手渡してくれるが、海苔の香りが素晴らしい。いささか酒が回ったが、堪能して店を出る。駅に向かう夜道はとても静かで、満喫した寿司の余韻を楽しみながらブラブラ歩くと、実に心が休まる気がする。