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2002/08/26 もう、ウチには来ないでください

日曜の夜は、上野毛の「あら輝」。駅からブラブラと歩くが、もうすっかり涼しくなった。5時半に入ると客は私ひとり。親方によると、今日は、お客から遅れるという電話ばかりやたらにかかってきて、予定が狂いまくってるらしい。

「あら輝」は、2回転しないのが原則だから、2時間遅れても一応は入店できる。しかし、客が何回転もする店では、2時間遅れるなどと言うと、入店を断られる事もあるだろう。この店も、最近あちこちのメディアで紹介されてるのだが、名前が売れると、常識のない客も増えてくる訳である。

そういえば、西大島、「與兵衛」の親方は、4人の予約を当日の夕方になってキャンセルしてきた客に、「分かりました。でも、もう、ウチには来ないでください」と言ったそうだ。「與兵衛」も辺鄙な商店街にポツンとある小さな店で、フリの客が入ってくるような場所ではない。予約だけでやってる小さな店では、その4名のために何人もすでに他の客を断っている。当日の夕方のキャンセルではその穴は埋まらない。やむを得ぬ理由があったとしても、直前になって大人数をキャンセルというのは、店に実害を与えてるわけで、出入り禁止も当然という気がするな。

「志田泉」を冷で飲みながら、まずツマミを。白身はヒラメ。東京湾だという。まだ全盛期の脂のノリとは違うが、これはこれで美味い。アワビは、相変わらず馥郁たる素晴らしい香りが立つ。小さいのを好んで使ってるのかと思ったら、本当は大きいのが好きなのだが、付き合ってる仲卸が小さいのが好きで、いつもそういうサイズなんだとか。

サバ、軽く炙ったアジも美味。ハモが入っているというタマゴ、スミイカのゲソ炙りや、イクラとウニや赤貝(実際には違う貝らしいが)と酒が進む。タコの柔らか煮も実に美味かった。

握りに移行して、まずマグロの連発。北海道だそうだが、なかなか結構。ヒラメ、スミイカ、コハダ、カスゴ、アナゴ、アサリなど、次々に出てくる寿司を堪能。シャリは、かなりシッカリした味付けだが、相変わらず美味い。

とっぷりと暮れた道を駅まで歩く。この道沿いには、住宅地を流れている小さな川がまるでお堀のように流れてるのだが、この川底に立った4〜5人の10代と思しいガキどもが、爆竹鳴らしたり、打ち上げ花火上げたり大騒ぎ。よく聞くと、しゃべってるのはアメリカ英語である。この近くに、アメリカ人がたくさん住んでるのだろうか。う〜む。

今朝はすっかり涼しくなったので、久々にバスに乗るのをやめて駅まで歩いてみた。また暑さが戻るというが、本当かな。このまま涼しくなってもらいたいもんだが。