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2002/04/14 上野毛「あら輝」

更新するのも久々。しかし、すっかり休み癖がついてしまったな。ははは。

もっとも、幸いにして、忙しさにも、だんだんと出口の光明が見えてきたような。昨日の土曜日は休日出勤無し。ということで、夜は、上野毛の寿司屋、「あら輝」に。

大井町線で降りて駅から歩く。このところ上野毛にたびたび来てるが、なかなか上品な町並み。オバケのQ太郎やらサザエさんに出てきたのは、こういう町ではなかったか。東京の山の手なんて、住んだこともないし、これから住むこともあるまいが、なんだか妙に懐かしい気がするのが不思議だ。そう、東急沿線ってのは、ちょっと阪急神戸線やら宝塚線の沿線に似たところがある。

5時半の客は私ひとり。他のお客は、6時、6時半と続くらしい。親方と、あれこれと寿司談義をしながら、まずツマミで一杯。

酒は、静岡の「開運」。まったくヒネ味なし。日本酒らしくない気がするほどだが、清冽な清水のごとき飲み口。信楽のぐい飲みは、口径が大きく低い形。春には、飲む時に空気を感じる、こういう大きな杯が結構。

まずホシカレイ。春から夏にかけての白身の王様だ。薄い切り身に、肝と小葱を挟んで。ヒラメとカレイはよく似た魚だが、ヒラメの飴色の脂はいかにも冬の滋味だし、カレイの淡白な脂は、いかにも春から初夏の爽やかな香りがする。ホシカレイ出すと、カレイを干した物だと間違えた客がいたという話には大笑い。まあ、お客も色々ですな。

アワビは九州唐津産。小粒だが、なかなか美味い。トリガイは、京都の舞鶴産。スミイカゲソ塩焼き、アジ、ホシカレイの皮を焼いたものと続く。マグロ赤身は、独特のコクと香りがよい。宮崎沖に上がった本マグロ。ホシカレイの縁側も、実に結構。

このへんで寿司に移行。同じく宮崎産の本マグロ、中トロX2。これも上品な脂で美味い。握る寸前に湯掻いた車エビも美味し。かなり大きいアサリは、小さなハマグリかと思った。

次いで、琵琶湖のアユ。アユの寿司ってのは初めてだが、軽く甘酢にひたしてあり、上品な春の香りがする。

コハダ。1匹丸付けに見えるが、片身は皮目のほうの半分を薄く削いである。シャリとのバランスをとるためであろうが、なかなか丁寧な仕事。

ウニ、づけまぐろ、アナゴと出て、握りも一通り終了。堪能して店を出る。