MADE IN JAPAN! 過去ログ

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2002/01/26 昨日のこと

昨日の夜は、仕事帰りに、「しみづ」。先日、コンビニで、美味そうなヅケ丼が表紙の某雑誌を立ち読みしてたら、この店が写真入で紹介されていた。たいへんに優れた店だが、これ以上人気が出て混雑しても困るな。はは。

まず日本酒を常温で一杯。ツキダシは塩をかけた自家製の豆腐。続いて、ツマミで、ヒラメとコブ〆を切ってもらう。相変わらず上品な脂の乗ったヒラメは絶品。次に、これも旬のタコを塩で。

親方が、トコブシの酒煮を切ってくれる。アワビとは親戚スジの貝らしいが、全盛期の夏のアワビと比べると、なにかこう一味欠ける。色も、酒蒸しにしたアワビの、茶色から真っ白に変わる美しい断面と比べると、全体にちょっとくすんだ感じ。ま、決してまずくはないのだが。タラの白子のホイル焼きも美味し。ツマミでシャコを追加。

ここからお茶に切り替えて握りを。まず中トロ。青森で捕れるマグロも、今シーズンは、そろそろ終わりなのだと親方が言う。カマ下とトロになる際のところを1切れづつ握ってくれたが、これがまた素晴らしい。

2001年の初セリで、青森で上がったマグロを1本2000万円でセリ落とした中卸は、後継ぎがいなくて、昨年のうちに廃業したのだそうだ。築地の中卸も、後継者難で次々に廃業しているのだとか。頑張ってもらわないと美味い寿司が食えなくなってしまうなあ。

魚市場の仕事も、毎日、夜中の2時3時から働くから、昼夜逆転した激務である。銀座には、築地で働く連中用に、日中から開いてる女性のいるクラブもあって、昼過ぎからみんな酔っぱらってるのだとか。夕方にはグテングテンになって、明日に備えてみんな帰宅するわけである。ま、世の中色々あるなあ。

この店では初めて見るカスゴがタネ札にあったので注文。オボロを挟んで握るが、ずいぶんと肉厚で立派な身。コハダは、片身づけで握っていた肉厚の九州産の脂が抜けてきたため、最近、ちょっと小ぶりの日本海産に切り替えたのだとか。2枚付けで握るが、これはこれで実に結構。

その後、定番の、アナゴ、カンピョウ巻きと食べて〆。ホロ酔い加減で帰宅。

本日はのんびり起床。昼前に車でちょっと外出。どんよりと空が曇って、なんだか薄ら寒いと思ったら、東京にも雪が降る可能性があるのだとか。ま、今日は部屋でのんびりしてるか。