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昨日の夜は、新橋「しみづ」。予約通り５時に店に入ると、客はまだ私ひとり。九州から取り寄せたというアラの刺身とアワビをつまみに。千葉大原の産だというアワビも、本来は禁猟期のはずだが、漁師の密猟物がポツポツ店に出るのだという。 そんなもの食っていいのかなあ、と思いつつ、乱獲による漁業資源の枯渇の話なんぞを親方と。枯渇を案ずるのであれば、本来禁漁期にアワビなんぞ食ってはいかんのであるが。ははは。もっとも、このアワビも、いくらなんでもそろそろ季節は終わり。アラの皮と腹身の酒蒸しを出してもらったが、蒸されて透き通った皮には、ネットリと脂が乗って、最高に美味い。 しばらくして、女性連れで店に入って来た白髪の老人は、某劇団主催の某氏。なんだかムヤミに注文の仕方がエラそう。その割には、「前にここに来たのは、あんたがまだ結婚する前かなあ」と親方にしゃべってるから、頻繁にこの店に来ている風もない。まあ、有名人なら、特別扱い受けて当然という態度でもあろうか。余談だが、３０代と思しい連れの女性は大変美人であった。 |