MADE IN JAPAN! 過去ログ

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2001/10/28 「與兵衛」初訪問。

本日は、都営新宿線西大島近くの「すし與兵衛」に。この店は、江東区という場末にありながら、どこのガイド見ても載ってる超有名店。

店は、8席のカウンタとテーブル4席。大変に小さい。ここでは、客はあれこれと注文しない。基本的に店側のおまかせのみの店。まず、最初にビールかお酒を頼むと、お通しとして、5品ばかり載った小皿が出る。

軽く煮てから煮切りを塗ったホタテ、酢で〆てから皮を炙ったイワシ(これは素晴らしかった)、煮あげた小さなエビ、これまた出汁に漬け込んだ蝦蛄など。どれも実に美味い。東京で一番の魚介を仕入れるのは、高級料亭ではなく寿司屋だというのがうなづける素材。

この後で、もう少しつまみを取るか握るかの選択。酒を飲みつつ、つまみを選択すると、漬けマグロ(中トロ)をレアに炙ったもの、皮を炙ってからタレに漬け込んだシマアジ、甘酢タレでヅケにしたヒラメの身とエンガワなどなどが、また小皿で供される。これがまた素晴らしく酒が進む。
基本的にすべて味がついており、醤油は不要。ここで握りに移行。握りも、すべておまかせで一貫づつ握る。

コハダは、片身づけで、脂が乗った結構大きいものだが、〆方は、まるで新子のように、ごく浅い。こういう〆具合のコハダは初めて食べるが、これはこれで実に美味い。イワシやアジやサンマなどの光り物も、すべて〆たり炙ったりと、ひと手間加えた江戸前の仕事。シャリは、他の有名店に比べると、かなり固め。しかし、これが実に美味い。ご飯はこれぐらい固いほうが美味いと思う。

ということで、すべてお任せで、さんざん飲んで食って終了。しかし、勘定のほうは、場末の割には、1万7千円と、なかなか結構なもんである。飲まずにいきなり寿司に行くと、おそらく1万円そこそこで納まるだろう。ここの親方は、愛想よく気持ちのいい職人であった。握りも含めて、仕事は大変に手早い。仕事のされた寿司を堪能した。