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2001/10/12 新橋鶴八

金曜日の残業帰りに新橋駅ビルの「新橋鶴八」。10時半までやってるので助かる。ここの親方は一見コワモテの人相であるが、客を迎える時や、送り出す時は実によい笑顔を見せる。

しかし、仕事中に、若い衆をしきりに叱り付ける低い怒声を聞くと、根っからの職人肌で、実直ではあるが、ぶっきらぼうな性格であることもわかる。本来なら仏頂面で、黙って仕事してるほうが性にあってるだろうが、寿司屋のような、カウンタを挟んだ「さらし」の商売で親父やるとそうも行くまい。

独立して自分の店を持ってから、客商売の親父として、よほど苦労し、努力したなということが伺える。偉いもんである。

その点、銀座「新富寿司」なんかは、職人は誰も努力してないなあ。全員、誰が来ても、ずっと威勢の悪い、無関心な仏頂面のまま(笑)。うるさく客を「触らない」から、これはこれで居心地いい面もあるのだが、ま、寿司屋にも色々ある。

つまみで、シマアジ、アワビ塩蒸し、サバ、ヒラメ昆布〆め。どれも美味なり。

次に握りで、コハダ、トロ、アナゴ、鉄火巻き、カンピョウ巻きで終わり。 冷酒3合飲んでけっこう酔った。鉄火巻きは、芯の鉄火が普通の倍以上あり、赤身から中トロ、大トロまで取り混ぜて巻いたこの店の特製。圧巻。しかし、値段が1本で2500円というのも、ちょっと圧巻である。

酒から握りに移った時に、ハマグリのおつゆ。豆腐とミツバ入り。肝臓に染み渡る。