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2005/07/26 「バットマン ビギンズ」

日曜午後、「バットマン ビギンズ」を見たので記録を。全席指定は結構だが、この劇場はどうもスクリーンが暗く感じる。

以前、予告編を見た時には、いったい何の映画かと思った。実際に本編を見るに、全体に暗い世界観の中で煩悶と内省を繰り返す主人公。ヒーロー物としては異例の人間臭さを前面に押し出して映画に深みを与えているとも言えるが、「バットマン」という主人公に思い入れがなければ、やはりピンとこない。ふ〜ん、なるほど、と納得はできるのだが。

ストーリーも、長い割には爽快なカタルシスにイマイチ欠けるような。考えてみれば、「バットマン」シリーズは1本も見たことがない。やはり主人公に少しは興味がないと映画見てもあんまり面白くないよな。アメリカン・コミックの世界は日本でポピュラーでないだけに、常識程度の知識はあっても、今一歩世界観に没入できないところがあると思うのであった。

渡辺謙は、出演が鳴り物入りで報道された割には、あっけないチョイ役。本来ならばリーアム・ニーソンが演じた役も自分でこなしてこそ一人前の俳優という気がする。日本人俳優がハリウッドで本当に認められるには、まだまだ道遠し。

ゲイリー・オールドマン演じる役が、ゲイリー・オールドマンに見えないのでは、ゲイリー・オールドマンが演じる必然性がないと愚考するが如何? 逆にモーガン・フリーマンは何の映画に出ても、コテコテのモーガン・フリーマンなんだよな。実にマメにあちこち出て稼いでおられます。