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2004/08/09 「リディック」

日曜午後はブラっと銀座に出て「リディック」を見た。オープニングはなかなか壮大なSF的映像叙事詩を予感させる。次々と展開する映像の疾走感も素晴らしい。しかしリディックが物語の中心に座ってから、急に話が矮小に、展開はスローになってゆく。

本編が2時間というのは最初に知っていた。しかし1時間半以上経った時点でリディックはまだせっせと岩山を登ってる最中。これからどうするつもりなんだと心配になる。「The Chronicles of Riddick(リディック年代記)」などと壮大な原題でもあり、まさか「第二話に続く」と突然終らないよなと疑心暗鬼に。

まあ、最終的にはドタバタと決着がついた。全宇宙を支配しようとするネクロモンガー軍団の総帥と、彼を唯一倒すことのできる種族の生き残り「リディック」との最後の戦い。しかし、これが単なるドツキ合いというのが、いかんせんスケール小さい。主演が肉体派、ヴィン・ディーゼルだから肉弾戦がなければ見せ場がないのも事実だが。もっともディーゼルは存在感あり、なかなかインパクトのある俳優ではある。

壮大なオープニングとラストの落差になんだか納得行かないまま劇場を出る。巨額の制作費がかかっていることは分かったし、払った金額分もまあ楽しめる。ただ、DVD発売されてもきっと買わないな。

余談だが、最近、おすぎが金切り声であれこれ映画の宣伝をがなりたてるTVCMがよく流れているのだが、聞くに耐えない汚い声でゲンナリする。あれは集客には逆効果ではないか。いやまあ、世の中広いから「おすぎファン」も結構いるのかもしれないが。