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2004/01/26 「ラスト・サムライ」

日曜日。銀座に出て「ラスト・サムライ」を見る。特段のトム・クルーズ・ファンでなければ、まあ凡作。ファンならば映画の出来は関係なかろう。

週刊文春にマーク・ピーターセンの「リアル・イングリッシュ〜日本人の知らない英語」という連載があり、なかなか面白い。数週間前にこの「ラスト・サムライ」の米国での映画評についての記事が載っていた。こういう映画を、英語で「star vehicle」と呼ぶのだそうだ。「スターの乗り物」。そのスターが登場するためだけに作られた映画。アメリカの映画評では、ケビン・コスナーの「ダンス・ウィズ・ウルヴス」と比較しているものが多いとか。そういえば、「ポストマン」もコスナーが出ているという以外たいして意味のない映画であった。「ティン・カップ」もそうだ。コスナーは多いな、「star vehicle」。はは。

日本の農村風景は、ニュージーランドでロケしたという話。「ロード・オブ・ザ・リング」に出てくる村の日本版のよう。ホビットの代りに日本族が住む村。しかし日本の村なら、水田やら稲刈りがないとなあ。まあ、ニュージーランドにそんなもの作ったら制作費が大変だろうが。。

渡辺謙は、実に印象的。トム・クルーズよりも背も高く、威風堂々と存在感あり。英語しゃべるのはウサン臭いが、そうしなければ話が進まないからしかたない。「猿の惑星」で猿が英語しゃべるのと同じだ。ホントは小雪もトム・クルーズより背が高いのではと思うが、キャメラは周到に、ロングショットでは2人を同時に映さない。甲冑着せる場面では多分クルーズが台の上に乗ってたのではなかろうか。映画スターも大変やな。まあ、しかし、それなりに時間はつぶれる映画であった。