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帰宅してＤＶＤで「ソラリス 特別篇」鑑賞。製作がジェイムズ・キャメロン、監督がスティーブン・ソダーバーグ。原作は、スタニスラフ・レムの名作ＳＦ。昔はハヤカワ文庫で「ソラリスの陽のもとに」という邦題で出ていたが、最近とんと見ない。絶版になってるかな。 映画のほうでは、かなり昔に、タルコフスキーが「惑星ソラリス」を製作しているので、リメイクということになるだろうか。タルコフスキー版は「素晴らしい映像美の傑作」という評価と「眠い」という評価の両方が存在する。そして、そういう映画は概して「眠い」ので見ていないのだが。 メイキングでは、監督が、この映画はラブストーリーだと語っている。確かに凡庸なラブストーリー。それと引き換えにこの映画は原作小説の素晴らしさを失った。 知性を持った惑星ソラリスの海。その海が無造作に実体化してみせる人間の心に潜む傷。宇宙にはお互いに理解不可能な知性が存在するという深遠かつ壮大な虚無感と恐怖。こういうものは影も形もない。原作を読んでない人が解説無しに映画を見たら、いったい何がおこっているのか、まったく理解不能なのではないだろうか。 余談だが、ジョージ・クルーニーは、なぜか知らないがロクな映画に出ないという印象。劇場公開があっという間に終わってしまったが、やはりそうであったか。 午前中の宅急便で素晴らしいものが届いた。 |