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2000/05/01キューブリック 「突撃」を見た。

昨日の夜は、キューブリック監督の「突撃」を見た。1957年製作というから40年以上昔。原題は、「Paths of Glory」で、「栄光への道」とでも訳すのか。独仏戦争のフランス軍を舞台に、参謀本部から成功確率のまったくない無謀な突撃を命令され、部下を大勢死なせる大佐の苦悩をカーク・ダグラスが演じている。マイケル・ダグラスの親父ですな。

権謀術数にたけ、対面と面子だけを考えている将軍達の姿は、後の「博士の異常な愛情」のブラックユーモアに通じるものがある。夜の偵察のシーンはやはりキューブリックならではで、とてもクリアにはっきりとした映像である。

ただし、スピルバーグが絶賛していた酒場のラストだが、あまりにも甘ったるく、カットもぎこちないような気がした。要するにリリー・マルレーンの亜流だよなあ。もっとも、スピルバーグがあのシーンが好きだというのは、案外にうなづける部分あり。

余談だが、作戦失敗のスケープゴートとなって軍法会議にかけられる3人の兵隊のうち、取り乱して頭に怪我をする1人になんだか見覚えがあった。

口元のあたりになんか記憶があるなあ、と見てたら、最後のクレジットで分かった。あれは、ジョン・ターケル。「シャイニング」で、ニコルソンが狂って行く時に相手をするホテルのバーテンダーや、「ブレードランナー」で、自らの生み出したレプリカントに殺されるたタイレル・コーポレーション社主を演じてた俳優の若き日の姿であった。昔の映画を見ると、時々、思わぬ俳優が出演していて面白い。

なかなか奇妙な雰囲気を持った俳優だったが、いわゆる変人で、ブレードランナーの仕事以来、行方不明なんだと聞いた。健在だとしても60は優に超してるはずだが、まだどこかで元気にやってるのだろうか。