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1998/09/17 クリントンに寛大な国、それはフランス。

3時半に会社を出る。部屋に戻ってバスで本厚木の駅まで。ちょうどいい時間のロマンスカーがあったので新宿経由で虎ノ門に向かう事にした。車内でプリントアウトしてきたスター独立検察官のクリントン偽証疑惑の調査報告書を読む。英語とは言え、書いてある内容が内容なので、なんとなくコソコソして読むところが実に情けないなあ。

しかし、まあよくもこんなに細かい事まで調べたもんだ。日時と場所を指定されて、性器をさわったとか、射精したとか、してないとかのドギツイ下半身問題を全世界に発信された政治家ってのも、世界広しと言えども史上初だろう。ま、気の毒と言えば気の毒だ。

個人的な感想としては、大統領が大の女好きであっても別に問題ないし、不倫するのもしないのもクリントンの勝手で、ほっといてやればいいと思うが、ポーラ・ジョーンズ裁判の宣誓証言や大陪審での証言で、『大統領が嘘をついていた』ってのが、実によくないと思うなあ。『女好き』でもいいけど、『嘘つき』はいけません。『宣誓』の意味はアメリカでは非常に重いし。もっとも、ああいう個人的な不品行をあげつらわれて、素直に認めたくないのも自然な人間の心理ではあるけれど。

フランスでの調査では、「大統領は辞める必要無し」 とする人が大部分なんだそうで、やはり個人的な恋愛には寛大な国柄なんだな。そう言えば、以前シカゴで雇ったフランス人のコンサルタントは、うちの結婚してる女性社員をしつこくデートに誘ったり、体に触れたり、セクハラまがいの言動をすると言うのでクビにしたんだけど、ああいうのがフランス人のあるべき普通の姿なのかもしれないなあ、と妙な事まで思い出してしまった。