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1998/07/15 「首相の仕事ならできま〜す!」

会社に向かう車の中でラジオを聞いていると、日本の次期首相候補に一番乗りで名乗りを上げた「ビルの谷間のラーメン屋」兼「平成男」小渕外務大臣の海外メディアでの評判を紹介していた。いわく、「冷めたピザ」、「能力は橋本よりも無い」、「温厚な人柄だけが取り柄」などなど。

なかなか興味深かったので、会社について、本家の Yahoo!で、ロイターやAP電で日本の次期首相候補がどう報道されてるかをチェック。<仕事せんかい、仕事を!

ざっと読んだ限りでは、さすがに上記の表現にはぶちあたらなかったものの、「旧態然とした(oldfashioned)政治家」とか「ぱっとしない(lackluster)男」などと、アメリカも言いたい放題だ。しかし、なんでアメリカの新聞が、そんな事まで知ってるんだろう。CIAが調査でもしたか(笑)。

まあ、能力はおそらく無いだろうってのは、皆、薄々は感じてるはずだが、そんいう機密をアメリカにばらした奴は国家機密漏洩罪で検挙しなきゃいかんよなあ。まったく。わはは。<なんて、笑ってる場合じゃないんだ、実は。


ぱるぷフィクションに書かれているように、再就職を探しに行って、何ができるかと問われ、「部長ならできます」なんて言う奴が結構いる、と言う話は私も聞いた事がある。まあ、なんの能力も無いのに、大過なくやってたらトコロテン式に年功で役職になったのが、こういうタイプになるんだろうなあ。

このタイプのどうしようもないトコロは、世の中に普遍的な「ブチョーの仕事」とか「シャチョーの仕事」と言うものがあるかのごとく信じこんでいる点で、実はそんな物はどこを探してもありはしない。自分にどんな能力と専門知識と経験があって、それをどう使って、何をやるか。それが仕事と言う物の本質であって、同じ仕事でも、会社の規模や組織の状況によっては、部長の仕事であったり、係長の仕事であったりするだろう。

だから、まあ「ブチョーの仕事ならできます」なんて厚顔にも言う奴は、「なぜか分かりませんが、みんなに”ブチョー”と呼ばれて、何か仕事してました」と言ってるのと同じだな。まあ、高度成長の頃ならまだしも、ここまで分かってない輩を雇う会社は、よほどのお人好しだろう。


で、話はまた最初に戻るが、一国の政治の中心である首相の座についても、「これとこれとこれが首相の仕事だ」なんて決まってる訳ではないはずだ。民間会社の新入社員でも社会に出れば、それなりの抱負がある。まして政治家を志した限りは、自分の持てる能力と知識のすべてを国に捧げ尽くして「何ができるのか」そして、この非常事態に、決死の覚悟で「何をやるのか」。少なくとも、それくらいは心中深く期するところが無くては、トコロテン方式で首相になってもらっては困るんだよなあ。

しかし、どうも、「平成男」は、「同期の橋龍も首相をやったし、次はそろそろワシの番だあ」、なんて軽々しい考えで首相をやろうとしてるんではないだろうか。何か心配だ。「は〜い! 首相の仕事ならできま〜す!」か。<まあ、しかし、「暗愚の帝王」鈴木ゼンコーでも勤まったんだから、確かにできるのかもしれないけど。

まあ、万一、首相になったら、「首相の仕事がちゃんとできるか」ではなく、「首相として己に何ができるか」と言う事を真剣に考えてやってもらいたいもんだなあ。見通しは暗そうだけど。