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1998/06/22 傲岸不遜な凄い男たち

昨日の夜は、早く休むはずが、やはり気になってジャマイカ・アルゼンチン戦なんぞを見始めてしまった。しかし、後半3対0になったところで、さすがに勝負あったと判定して途中で就寝。朝のニュースでチェックすると、結局5対0。アルゼンチンも情け容赦無く点を取ったもんだ。やはりあれ以上見ていても無駄だったな。

まだ熱もあるようで休みたいが、今週中に完成しなければならない仕事が、まだ全然進んでいない。明日の夜は飲み会で残業できないし、木曜日は一日会議の予定。一日休むとロスは大きいので、やむをえず出勤。雨も降っているし、電車の人ごみに揉まれるのも嫌なので、車で行く事にする。


雨のせいか、道路がむやみに混んでいる。もはやあきらめの気分でのんびりと行く。そう言えば、車中で聞いていた朝のラジオ番組のパーソナリティーが、かつての日本サッカーのエースストライカー、釜本が昨夜のTVでしゃべった言葉を紹介していた。いわく、

「私はサッカーがヘタだ。私よりサッカーが上手な選手はいくらでもいる。しかし、点を入れる事に関しては、私は誰にも負けなかった」

まあ、なんともギラギラした、倣岸不遜な自負は、ちょっと日本人離れしているが、ワールドクラスのエースストライカーってのは、たいていこんなもんだろう。今の日本チームにもこういうのがいたら、「サッカーが上手だけど点取るのがヘタなフォワード」よりはずっと頼りになるんだがなあ。

とはいえ、ゴールに餓えた獣の眼をしていた、かっての名ストライカーも、今では赤絨毯を踏む国会議員だもんなあ。で、政治のほうは得意なんだろうか。「私は政治がヘタだ。しかし点を入れることに関しては誰にも負けない」<だから国会議員に点なんか取っていらんって。


倣岸不遜なまでの自負と言えば、ブルズの天才、マイケル・ジョーダンもかつては凄かったらしい。ブルズが1点ビハインド、残りあと数秒なんて場面でのタイムアウト。フィル・ジャクソンが、ジョーダンをダミーにして、他のプレイヤーにパスを出す最後のトリックプレイをボードを使って説明しだしたとたんに、ボードを払いのけて、こう言ったそうだ。

「Give me that fucking ball!(その糞ボールを俺によこせ!)」

まあ、そう言う人間でないと、最後のシュートを決める事はできない。まあ実際そのとおり決めるから凄いのだけど。


そうそう、おまけで、もうひとつ思い出した。アメリカンフットボールの名監督、マッデンが書いた、アメリカのフットボールの入門書に出ていた話。彼がNFLの監督だった時の、どうしても負けられない大事な試合。

終了まであと10秒足らず。チームは3点差で負けており、タッチダウンまであと30ヤード。最後のタイムアウトで、マッデンは、チームのエースQB(パスを投げる攻撃の中心選手)を呼んで、興奮して腕を振り回して、どうしても最後のパスを決めるんだと怒鳴り散らした。

冷静な顔で、マッデンの大演説を聞きおわったそのQBは、スタジアムを揺るがすばかりの歓声を上げている超満員の観客を眺め回して、こう言った。

「まったく今日の観客は幸せだぜ」

意味が分からずに、「なんだと! 今なんて言った!」と問い掛けるマッデンに、QBは、

「こんなみごとな逆転劇を見る事ができるとはなあ」

と笑ってみせて、スタスタとハドルに向かい、次のプレイで見事な逆転パスを決めた。まるでスポーツ物の映画のようだが、これは実話なんだそうだ。

マッデンは、今でも彼こそが、出会ったなかで最高のQBだと信じている。彼の名前は。。。と、ここで名前を書ければ、話がまとまったんだけど、ずいぶん昔の人なんで、実は名前を失念してしまった。

ジョー・モンタナじゃないんだよな。もっと昔だ。誰だっけか。う〜ん。ここまで来て話の締めくくりに苦しむとはなあ。<だから何も考えずに書き殴ってるからやって。え〜っと、誰か知りませんか? <そんなもん誰も知らんっちゅうねん。