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2004/05/23 拉致家族帰国中継の夜 / K−1 ROMANEX 

昨日のTVは、どこでも北朝鮮拉致家族帰国中継ばかり。家族会の言うように「最悪の結果だった」とまでは思わないが、小泉首相も年金問題でお尻についた火を振り払おうとあわてて訪朝したからロクな準備も無し。北朝鮮に足元見られたのは、ある程度事実だろうなあ。

2家族の子弟は帰ってきたのだからある程度の伸展はあった。曽我ひとみさんは気の毒ではあるが、もともとジェンキンス氏は脱走米兵。拉致されたわけでもないし、日本は故郷でもない。北朝鮮に安住してるのに、クビに縄つけて日本に連れて来るわけにも行くまい。北京で会えるというのだから、家族でどうするかもう一度相談するしかないだろう。しかし、日本の拉致被害者と結婚したから過去の軍律違反をチャラにしてくれという理屈は、ちょっとアメリカに通じがたい気が。まして日本はアメリカの属国だからね。

安否未確認者10名の家族については何の情報もなく実にお気の毒。しかし北朝鮮側では「未確認」ではなく、一度公式に「死亡」と日本政府に伝えているわけだから、そのへんが難しいところ。本当に全員生きているかの証拠は何もない。再調査することくらいしか解決策ないと思うがなあ。

気になるのは、家族会があまり強硬に政府批判を強めると、世論の同情や支持をしだいに失ってゆくのではないかということ。イラク人質事件の場合、人質が自由意志で行った結末について、日本の家族が(当初)居丈高に政府を批判したからあれほどの世論の反発を生んだ訳である。拉致事件の家族は、北朝鮮による国家的犯罪の気の毒な被害者であって、今までどんな発言も世論は受け入れて来ている。しかし物事には何でも限度というものがあって、度が過ぎると反発も生まれかねない。家族会を批判するつもりはないが、気の毒だと思うがゆえに返って心配である。

もっとも、小泉首相が人道援助を約束したり、経済制裁を行わないという言質を与えたのは確かに譲歩しすぎ。北朝鮮は、もともとモラルの無い犯罪国家。経済制裁をちらつかせないとこちらの要望を聞くはずもない。将来に禍根を残さないとよいのだが。



拉致家族帰国中継で、K−1 ROMANEX中継は30分遅れ。しかし、これはもう、K−1というよりPRIDEの大会に見える。須藤元気がホイラー・グレイシーに完勝。ホイラーも小さいとはいえ、打撃で失神KOというのもなかなか凄かった。ボブ・サップはなんともお粗末。対応力が無いというか、格闘技の経験がまだ浅いというのか。あんな格好からボコボコに蹴られて降参というシーンは初めて見た。いやはや。