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2004/01/23 ホーキング博士への暴力

お昼にネットでニュース見てると、「ホーキング宇宙を語る」のスティーヴ・ホーキング博士が夫人に暴力をふるわれているという話。博士は難病のため車イス生活を送っているが、博士の世話をしていた看護師が夫人の暴行を目撃したという。

史上最年少の32歳でイギリス王立協会会員になり、その昔、ニュートンも就いたケンブリッジ大学ルーカス記念講座教授に選出。誰もが認める世界最高峰の知性は、筋委縮性側索硬化症(ALS)による全身麻痺。声を出すこともできず、外界との交流はわずかに動く指で操作する人口音声合成装置のみ。彼が閉じ込められているのは文字通り「肉体の牢獄」。

もしもこの世に神がいるのなら、神さまは時として残酷で奇妙なことをする。もっとも本当に神が存在するなら、「私が何をするかは、お前ごとき被造物の知ったことではない」と高笑いするに違いないのだが。主が与え、主が取られたのだ、主の名はほむべきかな。

ホーキング博士は最初の奥さんと離婚。1995年に博士担当の看護婦であった現夫人と再婚したのだそうだ。しかし、全身麻痺で言葉もしゃべれないホーキング博士の妻であるということは、家政婦や看護婦であることとどんな違いがあるのだろうか。本当であれば、たいへんに陰惨な気の滅入る話である。もっとも、これを伝えているのはイギリス大衆紙のデイリー・ミラーであって、案外にヨタな話かもしれないのであるが。