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2000/11/12 1996年もリカウントを

アメリカ大統領戦も、すっかり泥沼で、だんだんFOX NEWSやCNN見るのも飽きてきた。しかし、昨日だったか、FOX NEWSの大統領選番組に、お懐かしや、すっかりオジイになったボブ・ドールが出てきて、開口一番に、「1996年の票も数え直してくれ〜」といったのは大笑い。

あんたは数え直す必要がないほど、クリントンに大敗しましたがな。ははは。もっともこれは、引退したドールの枯れたジョークである。

パームビーチ他2つのカウンティでは、土曜日にまた1%を抽出してすべて手作業で再集計をやってるらしい。何度もご苦労さまだが、駆り出されている集計作業員は、間違えてパット・ブキャナンに穴開けた(と推定される)3000人もいるソコツ者達をさぞや恨んでるだろうな。

しかし、パームビーチ・カウンティの結果報告によると、カウンティの1%サンプリングでもゴアの票が19票かそこら増えている。また月曜に対策を討議するらしいが、州すべての票を手作業で集計しなおすべきだとの意見も出て、どんどん深みにはまってゆく印象である。

もっとも、今回の接戦は、従来の旧態然とした米大統領選挙の選挙人制度というものの問題をも明かにしている。ポピュラー・ボート(投票者の合計)では全米合計でゴアが上回っているのに、州単位に「Winner takes all」システムを適用して選挙人を振り分けると、ブッシュがわずかに上回る(←これはブッシュがフロリダで勝ったとしての話だが)。

「大統領選挙人」システムによる間接投票システムが、よりよく民意を反映する方法だという理論的根拠はどこにもない。どの説明見ても、ただ、昔からそうやっていて合衆国憲法に決めてあるというだけであるから、今回の選挙結果は別として、見なおしの機運が高まるのは必至という気もするなあ。