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2000/09/22 日本オリンピック史上初めての決勝進出なのだそうで / 柔道の国際化 

昨日も帰宅してから相変わらずオリンピック観戦。柔道100キロ級で井上康生が、決勝でみごとな内股一閃。あれはきれいに決まったなあ。堂々の金メダル。さすがに重量級となってくると極端なハンパ柔道はなく、ある程度組み合うからなかなか面白い。どこかで見た顔だと思ってたら、井上選手は、入場行進であの珍妙なマント着て、日本選手団の先頭で旗手をやってたのであった。

本日は会社お休みなんで午前中はのんびり。オリンピックのほうも、そろそろ連日の競泳にも飽きた頃に、保守本流の陸上競技が始まるあたり、なかなかスケジュールを考えている。

日本のボート、ダブル・スカル軽量級の2人組は、敗者復活で3位に入り決勝進出。オリンピックで日本勢がボートで決勝進出ってのは史上初めてなんだそうだ。

ボート競技は、そもそもイギリスが発祥で、パブリックスクールや、ケンブリッジ、オックスフォードでも盛んな由緒あるスポーツだが、日本ではマイナーだし、オリンピックでも、ボート競技はあんまり日本では中継されない。そもそも選手の層が薄いんだよなあ。

そういえば、以前、どのオリンピックだったか、シェルエイトの日本艇が、すっかり置いてゆかれて、審判艇にまで抜かれてしまったという恥ずかしい場面を見た記憶がある。

審判艇というのは、競技するボートの最後尾からレースを監督する競技審判が乗ったモーターボートだが、すべての艇を監視するため、普通は最後尾の艇の後ろからついてくる。1隻だけエラク遅れて、もう勝つ見こみが無い場合は、前方の競技を監視するために、その艇を抜いて行くわけだ。よほどの実力差が無いと、こういうことは普通起こらない。

実は私は高校時代ボート部だったのだが、琵琶湖で行われた朝日レガッタとかいう大会に、ナックルフォアの2番を漕いで出て、審判艇に抜かれた経験あり。あれは、モーターボートの波を食らって艇が大揺れして漕ぐのが大変なんだよなあ。もっとも、もう、勝つ見こみ無しと判定されたから審判艇が抜いて行くわけで、あんまり文句言えた義理ではない。1隻だけカヤの外で、実に恥ずかしいもんです。<よほどの実力差があったと、ま、そういうことです。ははは。

午後からちょっと外出。帰宅してTVを見てると、柔道100キロ超級の篠原は、決勝で敗北。しかし、あれは疑惑の判定というか、確かに誤審だ。審判のレベルもひどいもんだが、本来は、横についてたコーチの斎藤が、その時点でちゃんと審判にアピールしなければならなかったんではないだろうか。それとも柔道のルールでは、外野から抗議はできないのだろうか。

しかし、斎藤も、どう考えても日本語以外しゃべれないような気がするし、試合にコーフンして篠原に怒鳴ってただけだから、その場で抗議するったって無理だよなあ。内股すかしで篠原の1本と思ったら、実は相手の有効ポイントという驚愕の誤審があった時点で大騒ぎすべきであった。

山下コーチがわざわざ抗議に行ってる場面を見ても、なにも話してるように見えなかったが、ちゃんと英語で抗議してるんだろうか。言葉が通じないと、相手も、「なんやしらんが日本人が怒ってるで」で終わりのような気がするが。ま、柔道国際化への道は、まだまだ迂遠である。

篠原は銀メダルの表彰台でくやし涙。しかし、負けの裁定が下った時も、審判の誤審に文句も言わず、勝利した相手をたたえるなど、実に真面目で立派な態度であった。