MADE IN JAPAN! 過去ログ

MIJ Archivesへ戻る。
MADE IN JAPAN MAINに戻る

1999/11/24 PRIDE8を見た。 

昨夜はSKYPerfecTVで、PRIDE8の再放送を見た。格闘技好きなら、結果はすでにスポーツ新聞等でご存知の通り。

イゴール・ボブチャンチンのパンチが印象に残った。前回は、マーク・ケアーを倒したヒザ蹴りが、相手がグラウンドに手を付いた後だとのことで、ノーコンテストで涙を飲んだが、今回は得意の岩石パンチが相手のアゴに炸裂。ダウンしたとたんにレフェリーがKOを宣告するほどの、凄まじいスリープ・ノックダウン。あんなKOを見たのは久しぶりだ。

アレク大塚とヘンゾ・グレイシー。グレイシーの判定勝ち。85キロでの契約を呑んだ時点で、アレク大塚は大きなハンディを背負っていたわけだが、どちらかというと不器用なレスラーが、あそこまでやれば大善戦というべきか。

最後は、ホイラー・グレイシーと桜庭。グレイシー一族の不敗伝説を粉砕する桜庭の完全勝利。まあ、勝ったとはいえ、ホイラー・グレイシーは、173cm、69キロ。グレイシー一族とはいえ、一番チビッコのほうだろう。とはいえ、バリー・トゥードでは不敗のホイラーを、ほとんどいじめてるように見えるくらい桜庭が圧倒していた。

普通、セコンドというのは、ついてる選手の勝利を最後まで信じるものの、怪我や将来のことを考えれば、早めにタオルを投げるものだという気がするのだが、アームロックがあれだけ完全に決まってて、タオルを投げないというのも、セコンドについた実兄ヒクソンは勝負の鬼である。

もっとも、ホイラー自身も最後までタップしなかったし、レフェリーがストップしたとたんの抗議では、あまり右腕が痛んでいたようには見えなかったのは事実。まあ、よほど関節が柔らかいのか、あるいは演技なのか。桜庭と向かい合った時の唇の動きは、「I've never gave up」と繰り返しているように見えた。いずれにしても、どうしても敗北だけはしないというすさまじい執念は見事。

ただ、いくらギブアップしなくとも、あの体勢では逃げようがなく、あのまま続ければ、肩が外れるか、腕が折れるかまで行かざるを得なかっただろう。猪木なら折っていた。あるいはそうかもしれない。ま、ホイラーの完全敗北。今ごろは、無敗グレイシー一族の名誉を汚したと、ヒクソン兄貴に鉄拳制裁を受けているのではないだろうか。可哀相に。