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1998/08/08 オーストラリアのビザ到着 /「薔薇の名前」

そうそう、昨日書くのを忘れていたが、インターネットで申請したオーストラリアビザが電子メールで届いた。内容はこんなメール。

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ETAS(入国認可登録)の手続きが完了致しました。
この画面を印刷して、出発空港のチェックイン時にご提示下さい。
この書面がETAS登録完了を証明する登録済証となります。
これが無いと飛行機に乗れないこともあります。忘れずに持参して下さい。
オーストラリア入出国時に提出することは一切ありません。

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ETAS オーストラリア入国認可登録済証
パスポート番号:TF0XXXXXX
登録日: 4/8/1998
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この文面以外には注意書きが書かれているだけ。サンフランシスコで申請した時には、ちゃんとシールみたいなのをパスポートに貼ってくれたのだが、本当にこんなので大丈夫なのだろうか。ビザのナンバーってのもないし、第一、全部日本語で書いてあるんだよなあ、これ。う〜む。

夕食後、久しぶりにパーフェクTVの番組をチェックしていると、シネフィル・イマジカで「薔薇の名前」をやってたので見る。1986年の制作だから、もう12年も前になるとは。英語の映画だから、てっきりアメリカの映画だと記憶していたが、仏=伊=独の共同制作なんだそうだ。陰鬱で重苦しく、迷信にみちた異形のヨーロッパ中世を描く為に、配役やメイクアップに色々と工夫を凝らしているのが実に効果的だ。

因習に満ちた中世の宗教世界で、ただ一人近代合理主義を象徴する「オスカビルのウイリアム」を、ショーンコネリーが見事な存在感で演じている。弟子のアドソは、重要な役なんだが、俳優は、やはりイマイチだな。サルバトーレ役は、原作通りの奇妙な役柄を実にみごとに怪演。この人は他にもあちこちの映画で見たような記憶があるが、ちょっと思い出せない。ベルナール・ギー役もなかなかよかった。

北イタリアにあると言う設定の、あの僧院の聳え立つ図書館塔は、「知の迷宮」としてクライマックスの舞台ともなるのだが、荒れ地に建てたセットなんだと以前に聞いた事がある。それにしては随分と存在感のある立派なセットだ。ちんけな日本映画では、なかなかああはいかない。彼我の格差にガックリくるのはこう言う時だよなあ。