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1998/03/31 アメリカから277ドルの請求

アメリカから書類到着。向こうの所得税法では、アメリカに186日以上に滞在すると所得税申告の義務が生じる。私が帰国したのは去年の10月(考えてみれば早いもんだなあ)だから、1997年度のタックスリターンの書類を、会社の使っている会計士事務所が届けてきた訳だ。

で、中身を見ると、277ドル、IRS宛てに支払わなければならないと書いてある。う〜む。今ごろ払えと言われてもなあ。記憶では、2年前に駐在員の給与がグロス制からネット保証に切り替わったのに伴って、申告上の過不足は会社負担になったはずだが。それとも、追加納税の時は、いったん自分で小切手を切ってその後で会社から貰うのだったか。なにしろ年一回限りの事だから、前回の時の記憶が定かではない。<だからぁ、こんなところにグダグダ書かずに、早くアメリカに問い合わせろって。<そりゃそうだ。


一応、まだファーストシカゴに口座は残してあるし、残高もちょっとばかりはあるので、小切手を切るのに問題は無い。しかし、先日、外為法の改正の話を聞いていたら、従来は日本の居住者が海外に銀行口座を開設するのは大蔵大臣の認可が必要だったらしい。これが、この4月1日改正のいわゆる「ビッグ・バン」の一環である、外為法の規制緩和によって自由化になるとか。するといままでは厳密に言うと違法だったのかなあ。ふむ。

しかし、政治家なんかがスイス銀行に秘密口座があるなんて時折聞いたけど、あれはよかったんだろうか。大蔵大臣は政治家仲間だから、ポンと承認のハンコを押してくれるのか。な訳ないよなあ。で、関係ないけど、スイスの銀行に預金すると、金利がつくどころか、毎年、口座維持管理料として一定のパーセントを自動的に引かれるらしい。いわゆる逆金利ですな。アメリカでも、ある一定以上の残高がある預金者は小切手やATMの手数料がタダだったりするが、小額預金者は、なんだかんだとその都度手数料を取られる事になっている。これも一種の逆金利みたいなもんでしょうね。こんなゴミみたいな金額預けるなよ、と言われているようで、いささか気分が悪い。自由化の進んだ香港なんかでも逆金利は普通の事らしい。

規制緩和や金融の自由化と言う事は、預金者が銀行を選別できる事でもあるが、銀行のほうも預金者を露骨に選別する時代になった事を意味しているんですな。そうすると日本でもできるかもしれないなあ、逆金利。お金持ちだけ来てください、って奴ね。シティ・バンクなんかはアメリカ仕込みで露骨に差別化をやって行くつもりなんでは。小額を預けると、どんどん預金が減ってゆく。かないませんな。金利も低いし、タンス預金のほうがマシか。少なくとも減らないから。