MADE IN JAPAN! 過去ログ

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1998/03/08 「モロボシダン」と握手する。

昨晩は本を読んでいたら、結局夜更かし。のんびりと朝寝して起きる。シャワーを浴びて車でブラっと外出。駅の近くで昼食を済ましてから都心へ。今日は高速はまったく渋滞無し。Windom 2.5Gは、アメリカで乗っていた、Ford Taurus よりもずっと静粛かつ快適だ。しかしさすがに 160kmを過ぎると、どうも車体がフワフワして気持ち悪し。<そんなスピード出す車やないっちゅうねん。

その後、懐かしのCDなどあさった後、神田方面に。三省堂に行くと、「モロボシダンの名をかりて:森次氏サイン会」と看板が出ている。なにか聞いた事があるなあ、などと思っていたら、そうそう、2日前に、カフェサンチスタ・エスプレッソ/日記、斎藤さんが書かれてました。ウルトラセブンの主演、モロボシダン役だった俳優の森次(最初にアップした時は森田氏と誤記しました。失礼)氏が、当時の思い出を語った同名の本を出した記念のサイン会だったのだ。


普通は、そんなサイン本なんかには興味は無いのだけど、私も一応、ウルトラセブンをリアルタイムで見ている世代なのでついふらふらとサイン会整理券付きの本を購入。あちらの階段のほうにお並び下さいなんて言うので階段を上ってゆくと、全然列が途切れない。結局列は8階のその上の屋上まで続いていた。

しかし、並んでる奴等は、なんだか怪しげな学生風が多い。まったく偶然に、軽い気持ちで本を買ったのだけど、「いったい、君らは本当に生でセブンを見たのかね、ええ! こんなに並びやがって」などと、理不尽な怒りがフツフツと込み上げてくるのだった。


待ってる間に、当の本に眼を通す。非常に読みやすいけど、しかしどっぷりと手垢のついた明らかに芸能界御用達のゴーストライタ製の文章。徐々に列が進んで行くうちに半分以上読んでしまった。とは言え、本の途中にある監督との対談はなかなか興味深い。全体としても、黎明期のTVドラマ制作の熱気は、ある程度伝わってはくる。アンヌ隊員が大酒飲みだったとは知らなかったなあ。はは。


一応、屋上まで登って並んでしまったので、これを無にするのもなあ、と忍耐強く待って本にサインしてもらう。これですな。なかなか達筆。まあサインしなれてるんでしょう。しかし、あれだけ大勢のサインをしても、疲れずに、ギュっと強く握手して、愛想よく、相手の眼を見つめて「どうもありがとう」と、さわやかに言う日焼けした50過ぎの「モロボシダン」は、やっぱり芸能人だった。