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1998/01/29 「くだらない」話+とんでもない若者達

電車の中で「江戸のファーストフード」を読むと、なかなか面白い事が書いてある。「そば」、「天ぷら」、「すし」は代表的な江戸の食べ物だが、すべて元来は、屋台の出店で、いわゆるファーストフードとして発達した物。天ぷらなんかは、一時は、火災防止の為に、屋根付きの建物では営業してはならないなんておふれも出たらしい。昨今の値段の張る天ぷらやとえらい違いですな。

江戸の頃の東京は、どんどん開発が進む上に、大火が多く、町の建築の為に沢山の労働力が流入した。独身者や単身者も多かったのが、屋台での食べ物営業隆盛の理由らしい。当時は醤油や味噌や酒はすべて関西から来ており、これを「下り物」(くだりもの)と読んで珍重したらしい。味噌や醤油が関東で作られるようになっても酒だけは、やはり「下り物」が上等だったとの事。

ここから先は、本には書いてなかった私の推測だが、つまらないものの事を「くだらないもの」と言うのは、ここが語源なんですなきっと。だから「下り物」がくる関西方面を「上方」(かみがた)と呼んだに違いない。<いいのか、勝手に断定して(笑)。もっとも天皇陛下が東京に下ってからは東京に行く事を「上京」なんて称するから、上下が逆転してしまったんだなあ。

そうすると「くだらない」と言うのはもとは関東の言葉と言う事になるが、確かに、あんまり関西弁では「くだらない」とは言わないような気がする。もしも単語を単純に関西弁化するのなら、「くだらへん」になるだろうが、ちょっとこなれてない関西弁に聞こえる。


朝刊を見ると、13歳中学生が女教師を学校で刺し殺したなんて暗いニュースがあった。こう言うニュースを見るたびに、今時の中学生や高校生はとんでもない奴等だと、月並みな感想がつい思い浮かぶけど、考えてみるとずっと昔、私が神戸で中学生や高校生だった頃にも色々ととんでもない事がおこっていたのをふと思い出した。例えば。。。

私自身が通ってた中学・高校は大人しいところで、あんまりこんな事はなかったが、これらは全部私の友人が直接見聞きした事だ。最近はどうなんだろう。10年くらい前の高校の同窓会で、神戸市内の中学の教師となった女性に仕事の事を聞くと、

「毎日、毎日、トイレや裏庭を見回って、不良からシンナーのビンを取り上げて、「シンナーは止めなさ〜い!」なんて怒鳴るばっかりの仕事やってられんよ」

やっぱりとんでもない中高生は昔もいたし、今でもきっといるよなあ。それともヤーさんの本場、神戸だから昔からこんなのが多かったのか?