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1997/12/06 右ハンドル左側通行の恐怖

のんびりと朝寝していると電話が鳴った。車のセールスマンから。そう言えば、今日車を納車するって言ってたなあ。シャワーを浴びて着替える。ほどなくセールスマンが到着。駐車場に止めて車に乗り込んで、ざっと基本装備の説明を受ける。やはりこの辺の狭い住宅地での通行には、車両の全幅が1790mmてのはちょっと取り回しが大変そうだ。<そんな事最初に気付けよ。

しかし、これでもアメリカで乗ってたトーラスより小さい。トーラスだってアメリカで見ると決して大きい車じゃないけどなあ。要するに日本の住宅地の道が狭いんだ。軽自動車は、取り回しも燃費もよくて日本にはぴったりだが、事故に巻き込まれると自分の命の保証が無いところがどうもねえ。

しかしさすがに日本車はドアを閉める音がちょっとアメ車と違う。トーラスも決してそんなにお粗末ではないのだが、やっぱりドアを閉めるとガチャンと金属音がする。もっとひどいのになると「ベコン」って実に薄っぺらい鉄板の音がしたり。そういうのに慣れた耳で聞くと、日本の車はドアが静かに密閉される「バフッ」と言う音がするんですなあ。ま、こういう小さな無駄なところに手を掛けてるのがいかにも日本的なんでしょう。


任意保険料については、先日渡した中断証明書が有効で、11等級で継続で50%割引で契約できた。ちょっと海外に出てたからってまた一番低い等級からスタートじゃかなわない。車検証と書類一式を受け取った後、眠いので、もう一度ベッドでウトウト。その後、昼飯を近くで済ました後、日本での運転の練習がてら、近くでもドライブするかと外に出る。

分かってはいた事だが、やはり4年半、毎日毎日左ハンドルの車に乗って右側通行キープレフトを守って走っていたから、車を動かす前にすでに右ハンドルにとまどう。

まず、シートベルトをしようと右手が左肩の上に伸びる。はい、空振り。そっちには何もありません。はは。左手で右肩の後ろを探らないとね。こういう動作は、無意識に刷り込みされてるので、ついやってしまう。

ウインカーはハンドルの反対側。これはどうも走行中にウインドウォッシャーを動かしてしまいそうだな。アクセルとブレーキは同じだから助かるが、シフトレバーを左手で操作するのにはどうも慣れない。

ルームミラーやドアミラーの位置を調整するが、これまた当然場所が違うので、とっさに後ろを確認する時は戸惑うかもしれない。左後方を見る時はすぐ左前方手前にミラーを探してしまうが、右ハンドルだから、かなり遠くにドアミラーがある。同じ左ハンドル同士だと、出張の時に違うメーカーの車に乗っても、大してとまどう事は無かったのだけど。


一応操作系をチェックした後、ゆっくりと駐車場から車を出す。車の車幅や車長の感覚がつかめてないので、ちょっとこわごわと。このあたりも本当に道が狭いよなあ。しかも、自転車でフラフラ走ってるお年寄りが随分と多い。ついうっかりひき殺しそうでなかなか恐いものがある。対人無制限の保険でよかった<そんな問題じゃないって。

とりあえずガソリンを入れる為、スタンドへ。途中で一度、お約束の「ウインカーと間違えてウインドウォッシャーを動かす」シロウト技をやらかす。<やっぱりやると思ったよ。

片側2車線の道に出ると、右ハンドルにまだ慣れてない為、ちょっと恐い癖が出る。

左ハンドルで右側通行をしてる時はどっちかと言うと、車の左側にいる自分を左側のセンターラインに合わせて無意識に走っている。ところが、自分が車の右にいて無意識に同じように走ると……、そう、車全体が左の車線に大きくズレて行く。さすがに左の車線にはみだす事は無かったが、意識的に走行ラインを注意して合わせないと、どうも危ない。


しばらく近所を走り回って帰宅。車の基本的な運転そのものは、何年も毎日乗っていたので問題無いが、やはり右ハンドル左側通行がなあ。世界の趨勢は左ハンドル右側通行なのに、なんで昔、イギリスに合わせちゃったんだろう。困ったもんだ。困ってるのは私だけか(笑)。

で、今日の運転で分かった今後の留意事項を、今後の参考に書いておこう。

こんなところだろうか。しかし、これではとうてい左足ブレーキングを練習するどころではないなあ。そういえば、車の操作説明書には、安全運転の心得なんてページがあって、「ブレーキは必ず右足で踏まないと、咄嗟の停止が遅れる場合があるので危険です」なんて書いてあった。一応、トヨタでは右足ブレーキが公式見解のよう。う〜む。