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1997/08/16 ボストンへの遥かなる道

昨日の日記を読んだ方は、ボストンから更新しているとお思いでしょうが、実はまだシカゴに。事情は以下をお読み頂ければ分かります。

(以下はシカゴオヘア空港で書いたもの)

目を覚ましたのは8時。支度してゴルフ場へと車を走らせる。ゴルフ場のちょっと手前の練習場で久しぶりにクラブを握る。しばらくクラブを振っていなかったが、どういう訳か、ドライバはなかなか調子よろしい。などと思っていたら、やっぱり曲がりだす。今日は珍しく香港の大人(たいじん)が早めに来て練習している。雨でも降るんじゃないかな(笑)。

昨日までは涼しかったのだが、今日は蒸し暑い。気温は90度を超えると予報でやっており、夕方からはサンダーストームの可能性もあるらしい。ゴルフの方は序盤はドライバが調子よく、ボギーペースで進む。チャンピオンティーからだから大善戦なのだが、中盤からやはり練習を怠った成果(笑)がでてきたか、だんだん崩れてくる。魔の8番ホールで12の大叩き。ミドルホールだからギブアップしときゃよかった。後半も魔の11番(しつこいな!)で崩れそうになるが、我慢のゴルフなのだ。しかし上がってみれば、またもや煩悩の数だけ叩いている。確かに水の多い難しコースではあるのだが。

香港の大人(たいじん)は酒も飲みに行かないし、身なりも気にしないほうで、服はいつもヨレヨレ、ゴルフ以外には何の趣味もない人だが、2回続けて私に2打差で敗れたので、非常にショックだった様子。がはははh。おそれいったか。しかし一緒に回ったシングルの人は76で上がってるんだからすごいもんだ。ゴルフの道は果てしなく遠く、そして厳しいのですな。

18番ホールを上がった後、クラブハウスでビールで乾杯。今日は本当に暑かった。しばし歓談ののちアパートに戻り、シャワーを浴びて荷造り。あんまり時間に余裕がないので、あわててアパートを出る。空港に着いて出発便のモニタを見ると、すでに40分遅れとなっている。UAはまたこれだよ。しょうがないので、レッド・カーペットでスポーツイラストレイテッドを読みながら時間をつぶす。

ところが、外が急に暗くなり、あちこちで雷が落ちだす。激しい雨も振ってきた。サンダーストームの始まりだ。やっぱり大人(たいじん)が時間どおり来たもんなあ。そろそろゲートに向かうかと思うと、さらに出発時間が伸びている。また、20分位時間をつぶして再度ゲートに向かう。以前に西海岸往復便がいつも長いゲートの端だと文句を書いたが、ボストン便もゲートの端。俺が行くとこばかり冷遇してんじゃあるまいな。

で、出発時間20分前にB−3ゲートにつくと、まだ肝心の飛行機がゲートについてない。故障により整備が遅れているのだと言う。しゃあないので待っていると、いよいよ雷鳴が激しくなり、現在、空港からのすべての出発がホールドされているとアナウンスがある。しかし、一旦すべての出発がホールドされると、今度は搭乗したとしても、離陸待ちの列が膨大で1時間や2時間の遅れでは済まないだろう。そんな訳で、ひまつぶしにノートブックPCを取り出してこれを書いている訳です。

ますます、雷鳴が激しくなってきた。今7時20分で、すでにして1時間以上遅れているが、まだゲートには飛行機がついてない。いざと言う時、腹を立てないようにこれから起こる事を予想しておこう。出発までは、あと2時間はかかるだろう。で、離陸待ちで1時間。ボストン着は夜中の1時。出発しても機内食の時間制限に引っかかって食事なし。エイビスのレンタカーは延着の為キャンセルされている。ホテルへやっと着くと、部屋は満室だと、またもめる。まあこんなところだろうか。アメリカで出張する時にはこのくらいで腹を立てていてはやってけないが、しかし、書いていて腹が立ってきた。<逆効果。今日の便はキャンセルして明日出直すか。

で、今、隣のゲートのワシントン行きはキャンセルになった。ボストン行きは、まだキャンセルにはなってないが、依然出発の様子なし。アメリカは気候が激変するし、飛行機の順延を考えれば、決してタイトな日程は立ててはいけないのが鉄則だが、今日はこれ以上早い出発は不可能だったからしょうがない。でもゴルフをキャンセルしてもっと早く出発すべきだったかもしれないなあ。

どうせ出発しても機内では食事は出ないと踏んで、同じゲートにあるマクドナルドでハンバーガーを買って食べる。何しろ朝からゴルフ場でホットドッグを食べただけ。8時を過ぎたが、依然として動きなし。今すぐ出発しても、もはやホテルに今日中に到着する事は不可能になってきた。キャンセルするかなあ。まだそこらじゅうに雷が落ちている。 (ここまでがシカゴオヘア空港で書いた日記)

さらに待っていると、出発は更に遅れる見込みで、何時になるか確約できないなんてアナウンスがあった。しょうがないので、カウンタに行って、今日の便をキャンセルして、明日の朝に変更してもらう。腹立たしいのは山々だが、カウンタのおばちゃんに当たってもしょうがないので、努めてにこやかにお願いする。俺ってジェントルマンだなあ。その紳士ぶりに感激したか(どうか知らんけど)明日の飛行機の席をファーストクラスにしてくれた。がははh。もともと146ドルの超安チケットで、変更には追加料金を請求されるのではなんて思っていただけに、なんだかえらく儲けた気分<この愚か者めが!

車でアパートまで帰るまでにも数秒おきに激しい稲妻が天空を走る。高速の出口に近づいた時に一瞬目の前がくらむほどの凄まじい雷光がきらめいて、ほとんど同時に轟音が聞こえた。きっと近くに落ちたに違いない。アパートの周りの電柱がところどころ倒れて、パトカーが止まっていた。多分待ってても飛べなかっただろう。

アパートに帰ってホテルに予約変更の電話。交換手に用件を話すと、フロントに繋いでくれたが、誰も出ない。また交換手に戻ると、誰も出ないから、私が伝えといてあげるなんて言う。アメリカでは、こういう事を真に受けると、翌日行ってみると、なんの連絡もされてなくて大騒ぎなんて日常茶飯事なんだが、話してみるとなかなか親切そうな娘だったので、明日からの予約に切り替えてもらう事を頼む。さあ、明日ちゃんとなってるかな。わくわく。

結局、オヘア空港に日記を書きに行っただけ。実に無駄な夜だ。