MADE IN JAPAN! 過去ログ

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1997/07/15 日本でなければ駄目な物

昨日の夜は、新社長と奥さんを囲んでの日本人社員の夕食会があった。シカゴの事務所にいる駐在員は13名だが、日本人全員そろったのは珍しい。社長も海外は、ベイルート、シドニー、ニューヨークとあちこち経験があるので、あまり手がかからないだろう。宴会の後で、社長を自宅に送ってゆく際(そうなんです。私も実際オヤヂなんだけど、シカゴ駐在員の中では下から3番目に若い為、昨日は、まだ運転に慣れてない社長を送る役に抜擢された訳。<全然うれしくねーよ(笑))送ってゆく車中で、なんの拍子か忘れたが、昔ベイルートにいた時に、日本のトンカツが食いたくてしょうがなかったなんて話になった。そうそう、トンカツはやっぱり日本じゃなきゃ駄目だ。

シカゴも、昔の駐在員は日本食品の入手等に大変苦労したそうだが、今では大抵のものはヤオハンで売っているし、日本料理屋も多い。しかし、それでもなお、日本でなければ全然駄目な食べ物がある。駐在員同士でこういう話をするときりがない。まず、日本に帰ると食べたい、と言う話になるのは、うなぎ。こっちの日本スーパーにも真空パックは売っているが、やはり日本の専門店のようには行かない。

そして、日本ソバ。これも日本メシ屋にも置いてあるが、乾麺をゆでたものだから、やはり打ち立てを供する日本の専門店には遥かに及ばない。なかには、立ち食いソバがどうしても食べたいなんて言う変なのもいる。NYには、ブロードウェイに確か一軒、立ち食いソバ屋があったような気がする。

トンカツも、日本料理屋にあるにはあるのだが、やっぱり、日本のトンカツ専門店には全然かなわない。NYには、トンカツ専門店があるみたいだが、うらやましいなあ。ラーメンも、日本のお気に入りの店のを、時々むしょうに食べたくなる時がある。そう言えば、東京時代、よく通っていた会社近くのミソラーメンが、時々どうしようもなく食べたくなる。

まあ、だいたい、こんな所が代表選手だろうが、私は関西人なので、ちょっと付け加える物がある。ひとつはお好み焼き。三宮東門筋近くの「えびら」。日本に帰った時はかならず出かける。今年の正月に神戸に帰った時は、食べ損ねた。痛恨の極みだなあ。<大袈裟やっちゅねん。

次には、やはりソバよりもうどん。冬はうどんすきがいいなあ。なべ物は全部いいが、冬は、ひれ酒にてっちり(フグ鍋)ですか。NYではてっちりを出すところがあるらしい。フグはアメリカでは輸入禁止だと聞いた事があるんだけど。三宮高架北側、ふぐ専門で、1年に7ヶ月しか営業しない市松寿司。ここで最初にでてくるふぐの肝がまた絶品で・・。

あっ、そうだ、六甲道南側、「六甲苑」の韓国焼肉も捨て難い。アメリカの牛肉は、あまり脂肪が無くて、あっさりしている。それはそれで、大好きだけど、日本の神戸牛も素晴らしい。次の日のニンニクの匂いがすごいのだが。あとは日本流の洋食ってのもよい。ハンバーグステーキ、チキンライス、ハヤシライスにスパゲッティ・ナポリタン。アメリカではまず食えない。ああ、どんどん思い出してきた。収拾がつかない(笑)。だんだか無性に日本に帰りたくなってきたなあ。あるいはなんでもあるNYに行くか。