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1997/06/07 アメリカで警官に撃たれない為に

なんだかんだで今週は毎日飲んでいた為、さすがに今朝はダウン。眼が覚めると10時だったが起きる気にならない。昼前にようやくゴソゴソ起床して、買い物に出かけた。外は雨。ショッピングセンタに向かう道を走っていると誰かの車が、パトカーに捕まっている、スピード違反かな、お気の毒に。

全体に、こっちのパトカーは日本と比べて結構こまめに車を止めてチェックするような気がする。私がパトカーに止められたのは、深夜のカラオケ帰りに2回(幸いどちらも無罪放免だったが)昼間に、自動車登録のステッカーを張っていなかった為、1回。この時は反則金を納付。スピード違反でバイクの警官に止められたのが1回。この時も反則金を納付した。なんだか結構多いような気もするなあ。平均すると年1回程度か。

特に、深夜にパトカーに後ろから止められた場合、うかつに車の外に出ないほうがいい。アメリカでは拳銃を所持している人間も多数いる為、深夜に車を止める警官も非常に緊張している。うかつな行動を取ると警官サイドの発砲を招きかねない。

以前うちのLAの駐在員が、深夜に帰宅途中パトカーに止められた。うっかり車外に出るとみるみる警官が緊張し、「動くな!」と大声をかけられ、あとは映画でもお決まりの、車に手をつかされて武器を持っていないかの身体検査までされたらしい(笑)。後ろに控えていたもうひとりの警官は、腰の拳銃のトラップをはずして手をかけていたらしいから、冷や汗ものだ。<いやー。恐ろしい。結局、飲酒運転の切符も切られたらしいから、踏んだり蹴ったり(笑)。

運転免許証を見せろと言われて、助手席前の書類入れに入っていた為、何の説明もせず、すっと手を伸ばして取ろうとしてあわや警官に発砲されかけた日本人駐在員もいる。特に深夜は彼らも怖がっている為、説明なしに変な動きをすると、拳銃を出すのかと誤解される。グローブボックスに入っているなら、その旨を話してゆっくり取り出すのにこした事はない。なにしろ撃たれるのはこっちなんだから(笑)。

以前LAの黒人暴動の引き金になった、ロドニー・キングへの警官の暴行事件だが、彼は2m近い巨漢の黒人で、深夜にパトカーに止められ、トラックの運転席からよろよろ降りてきた時既に泥酔していたらしい。勿論、警官の被疑者への暴行は決して許してはならない。あの時は、何人も警官が寄ってたかって警棒で殴り倒し続けたのだから弁解の余地はない。しかし、警官もやっぱり恐かったんだろうなあと、思うわけです。アメリカの警官って言うのも、厳しい仕事だ。

私が、最初に深夜に止まられた時も、そんな事は知らないから、警官が近づいてきた時にうっかりドアを開けようとしたら、警官がドアに飛びついて、「外に出るな!」と言う。右手は拳銃にかかっていた。危なかった(笑)。その時は、たいして飲んでいなかったが、どれぐらい飲んだか、最後の酒を飲んでから、どれぐらい時間が立ったか、を聞かれてから、警官が息を俺の顔に吹きかけて見ろ、と言う。ちょっと緊張したが、一応、おおせの通りやると、その警官は、しばらく考えて、「留置所へ行きたいか」、と恐い事を言い出した。いやいや、行きたくない、俺のアパートは、ほんのすぐそこ、あと2分程度なんだ、と説明すると、しばらく考えていたが、(この沈黙がまた恐かった(笑))じゃあ、絶対安全運転でゆけ、と放免してくれた。いやー、恐い顔だったが、やさしい奴でよかった。

うちのシカゴの駐在員が、赴任直後に、会社の近くで、やはりパトカーにストップを食った時の事。免許証を見てから、警官は、車の保険証券を見せろと言い出した。会社の車だから、全部会社の保険がかかっており、証券も車に積んであったはずなのだが、何しろ彼も赴任して間がなかったので、何の事かわからずに、会社から同じようにもらっていた医療保険(日本で言う健康保険ですかね)のカードを財布から出してみせると、俺をバカにしているのかと、警官がカンカンになって怒ったそうだ。本当に撃たれかねない勢いだったらしい。撃たれなくてよかったですな(笑)。