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2007/01/06 NFL Wild Card Game: Seattle Seahawks vs Dallas Cowboys

NFLも、プレイオフに突入している。今週末はワイルドカード・ゲーム。Seattle Seahawks とDallas Cowboysの試合をTV観戦。それぞれのヘッドコーチが、Bill Parcells とMike Holmgrenという、お互いにキャリアある懐かしい知将。しかし、スーパーボウルはどちらも制したことがないのだった。

このゲームは、後半が凄まじかった。ダラスのキックオフ・リターンTD。ダラス自陣エンドゾーン前でのファンブルとセイフティ(これは一瞬、TDだと思ったなあ)。そしてその後、Seahawksが長いパスを決めTDした時点で20-21。残り4分半であり、どうしても2ポイント・コンバージョンが欲しい。しかしそれが失敗して、スコアは20-21のまま。

Cowboysがまた攻めて、残り1分を切ったところでSeahawks1ヤード地点まで。4th Downでフィールド・ゴールに。1ヤードからのFGは普通どう転んでも失敗しない。Seahawksの2ポイント・コンバージョン失敗が勝敗の分かれ目だったなあ、などと呑気にお酒飲んでると、とんでもないことに。

スナップは特に悪くなかったが、ホールダー(ボールを受けてキックできるようにプレイスする役)がボールをファンブル。キッカーはキックできず。しかし、ホールダーはボールを取り上げて自らリカバリーすべく、ゴールールライン向けて走り出す。これがTDになれば凄かったのだが、ゴール前1ヤードで止められ、しかもボールをまたしてもファンブル。そのボールをSeahawksがリカバー。これでほとんど勝負あった。まあ、2秒残したCowboysも一発逆転のロングパス投げるという、最後まで一瞬も息を抜けない展開。NFLでは、時折、こんな凄まじい試合がある。中継の最後に、アナウンサーが、What a game!と。

フィールド・ゴールでスナップされたボールを受けてプレイスするのは、だいたい控えのQBかパンターなのだが、今回、Cowboysで失敗したのは、この試合でも先発してずっとクォーターバックを勤めていた Tony Romo。先発するQBがホールダーやるのは実に珍しい。しかし、Romoは昨年までまったく無名。今シーズン途中から先発して成績上げ先発に定着し、プロボウルに選出されたという選手だから、まだずっとホールダーをやってたのかね。試合後のニュースでは、「All Tony Romo had to do was put the ball down and let Martin Gramatica make a short kick. He couldn't do it」と。彼には多分、今夜眠れないくらいの苦い敗戦に違いない。