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2006/12/01 天気予報は当たる。冬が、本当の冬がやってきたのだ。

昨日夜の段階では、雪が降るとの予報。日本だと、海沿いだからか、結構天気予報通りにならない場合も多い。しかし、アメリカ大陸の内陸にいると、天気予報ってのは結構当たるもんだという印象。まあ、海流のある海でなく、陸地の上を大気が全体としてゆっくり西から東に動いてるので、シミュレーションして予測しやすいのではないかと思うのだが。日本から来て、こちらの天気予報の精度に感心する人は結構多い。まあ、海の上の島国の気候を予測するのは難しいんだよな。

寝る前に外見ても雪は降ってなかったのだが、一晩明けると街はすっかりこの通り。



明らかに15センチは積もっており、まだ雪が降り続いている。時間がかかりそうなので、いつもより早めに部屋を出た。まだ早朝で除雪が完全に行き渡っておらず、大変なことに。

アパートメント隣接の駐車場出口にはかなり雪が積もっており、ちょうど外に出かけたところでワンストップすると、車の後輪が氷混じりの雪にスタックして空転してしまった。前進と後退を何度か繰り返すもなかなか動かない。いったん車を出て後輪の状況を見ていると、後ろにいた車からアメリカ人のオバちゃんが降りてきて、押してやるから運転席に戻って進めと言う。いかにも中西部独特、コーカソイド・アメリカンな体格で、100キロ近くあったんじゃないかなあ。ローにシフト入れてアクセルをソロソロと。オバちゃんがエイヤと後ろを押してくれると、車はちゃんと前に進んだのであった。また止まるとスタックするので、お礼言う暇もなかったが、いや〜、ありがたかった。冬場はお互い様と慣れてることもあるが、中西部はやはり親切なメリケン人が多いという気がする。

その後の道も、雪は降りしきるは下は除雪されてないわでこれまた大変。Lincoln LSは、後輪駆動のせいか、車の後ろからスリップして方向が定まらない。駆動輪が空転すると、コンソールに、黄色の「タイヤのトラクションが無くなってまっせ」ランプが点灯する仕様になってるのだが、これが点灯しっぱなし。分かってますがなウルせーなという感じ。途中で雪が踏み固められたバンクに右後輪が乗り上げ、後方が大きくスリップ。前輪でカウンタ当てるもほとんど効かず、道に対してほぼ90度まで車が回転して路上でストップ。たまたま横に車がいなかったのでぶつけなかったが、実に危なかった。

途中で何台も、同じようにスピンして路肩に乗り上げ、動けなくなっている車を通り過ぎる。悪いことに、こんな時に限って携帯を部屋に忘れてきてしまい、ああなるとどうやって助け呼ぶかなと妙な不安がつのる。もっとも、雪が降る時は気温はそれほど下がらない。外気温ちょうど摂氏零度といったところだから、まあ歩いてどこにでも行ける。本当の厳冬で、マイナス何十度になって車が動かなくなると、これは実に危険なのだが。

普段15分の道だが、結局あちこちノロノロ運転で、一時間近くかかってオフィスに到着。まだ社員は半分も来ていない。お休みの人も多し。まあ、無理して事故ってもなあ。午後になって、雪は止んだが、夜にはまた雪だとか。本日は早めにオフィスから退勤可と会社で決定して、日暮れ前に社員を帰す。帰りはもうかなり除雪が進み、割と交通はスムース。明日は晴れるが、気温はもっと下がるそうで、道が凍結するんじゃないか。除雪して路肩に積もった雪もカチンコチンの氷となるに違いない。

そう、冬だ。本当の冬がやってきたのであった。