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2006/08/11 麻生太郎だけはNG / 英国テロ未遂事件の影響

自民党総裁選は、安倍晋三でほぼ決まりだろうか。麻生太郎は推薦人集めに四苦八苦らしいが、ま、集まらなくて結構。「野中広務 差別と権力」で触れられたエピソードを読んでから、麻生太郎だけは首相にしてはいけないと思っている。生まれはよいが人格が卑しい。まさに顔に表れたそのまま。



英国テロ未遂事件。ヒースロー空港からアメリカ行きの飛行機を爆破するはずだったという計画がアメリカをも震撼させている。国土安全省が警報を発して、イギリスとの間の航空便はコンディション・レッドの厳戒態勢に。その他のアメリカ国内線についても、即日手荷物チェックがより厳重になった。

犯人達は液体状爆発物をテロに使う予定だったというが、アメリカでは、機内持ち込みの手荷物からすべての液体・ジェル状の物質が排除されることに。ミネラル・ウォータの瓶など勿論だが、整髪料や化粧水、化粧品、歯磨きペーストまですべてその場で捨てるように求められるのだとか。まだ手続きは統一されてないようで、本日のニュースは各地の空港での混乱を伝えている。X線通すだけでなく、持込荷物を一個一個開けてチェックしてる空港もあるようだ。今でさえセキュリティ・チェックに時間を要してるのに、更に大変だな。

911事件以降のアメリカ人が、「We are the nation at war」(我々は戦時下にある)とよく述べるが、確かに空港のセキュリティ・チェックについて、みんな従順に従ってよく文句言わないもんだと感心する。

以前の駐在の時は、ユナボマーやオクラホマシティ爆破事件があり、この時も急に空港でのセキュリティが厳しくなった。航空券の名前とピクチャーIDを照合する習慣が始まったのもその頃、もう10年以上前のことか。ボストンの空港では、ノートPCや携帯電話の電源入れろと言われたこともあった。

それが更に厳格になったのは、911事件の後。PCはカバンから出して別にX線を通さなくてはならない。靴やベルト、上着も脱いでから乗客は金属探知機を潜らなくてはならなくなった。今でもたまに、何のはずみか探知機が鳴ると、慎重すぎるほど再検査している。チェックインするスーツケースを施錠するなというインストラクションも911以降だよなあ。

空港でセキュリティ・チェックをやってる係員は、昔の記憶では、どこでもプエルトリカンかラティノかフィリピーノかと言った感じ。最近、黒人がほとんどになった印象がある。民営会社で最低のコストでやってた昔と比較して、911後では、連邦やら州政府の予算が空港セキュリテイに投入され係員の待遇が改善された。そのせいもあって、もっとワリのいい職に去って行った黒人が再流入しているのではないかと思うのだが。確かに、昔よりも一生懸命やっている。

来月早々にはあちこち出張予定なのだが、それまでに混乱は収まるだろうか。究極の航空機テロ対策は、機内への手荷物持ち込み全面禁止だという記事もあった。全員手ぶらで乗ることにすると、ハイジャックもほとんどなくなるだろう。しかし、そうするとPCとかの持ち運びがなあ。例えば、チェックインしたアメリカの空港の裏では、地上職員がどんなに乱雑で、モラルなく荷物を扱っているか想像できるだけに、荷物全部預ける気にもならないのだよなあ。