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2006/05/27 年金不払いできるんだったらしたいぐらいである / ファイア・アラームが鳴る

年金不払いの率がこれ以上増えたら困るというので、日本各地の社会保険事務所が不払者に勝手に免除や猶予を与え、見かけ上の不払率を下げていたのだとか。自らの保身とミスの糊塗だけを考える相変わらずの木っ端役人体質というか。セッセと社会保険の金使ってロクなことをやっとらんよなあ。ちゃんと年金払っている国民に対する明らかな背信行為。

以前乗ったタクシー運転手は、「国の年金なんてどうせ将来貰えないんだから払いませんよ」と語っていた、それも一理と思ったが、よく考えるとやはり違う。年金は貯蓄ではない。現在受給している老齢者は自分達が払ったお金を返してもらっている訳ではない。現在の給付には、すでに現在我々が払っている年金掛け金が使われている。不払いしている連中は、今、年金を貰ってる人の負担から逃げ、それを全て現在掛け金を払ってる我々に押し付けている、とんでもない連中である。そもそも「自分は年金要らないから払わない」で済む話ではない。万一、将来年金が破綻して貰えないとしても、貰わないから貸し借り無しではなく、不払い者には、すでに受給者に支払った分だけは遡及してでも払ってもらわなければならない金である。放置も実に不公正な話。義務を果たしてない連中に権利ばかり主張されては困る。不払い者から選挙権を取り上げてるくらい検討してはどうか。

などとエラそうな事を言ったが、私にしても別に使命感から払ってる訳ではない。会社勤めであれば給料天引きで、社会保険の徴収から逃れるすべがないだけの話。不払いにできるんだったら不払いしたいくらいである。<オイ。アメリカに赴任しても、ずっと日本側で徴収は続いている。いずれ賦課方式に変えて税金でまかなうよりしかたないのかもしれない。



金曜の夜、帰宅して本を読んでいると部屋に設置してあるファイア・アラームが点滅して鳴り出す。この部屋のデバイスは耳の不自由な人にも分かるようにフラッシュランプが点滅するようになってると聞いてたが、確かに点滅。エレベータを使わず外に出るよう、録音された音声まで流れてきた。ドアを開けて廊下を伺うと、他の部屋からも皆顔を出して怪訝な顔。この階に特段煙や異臭があるわけではないが、何かあっても嫌だからとりあえず外に出ることに。

2階から駐車場に出る非常口に向かってると、両腕に松葉杖、年の頃なら80は超えてると思しいアメリカ人のバアさまも非常口に向かっている。何か手伝いましょうかと声をかけたが大丈夫とのこと。非常口のドアだけ開けてあげて通過を待つ。「この年になると、足の骨折ると治らなくてねえ」と言いながら外へ。エントランスのほうに来てみると、結構人が建物から出て来ている。荷物搬入の時に業者の担当は、この建物でほとんど日本人の引越しやったことありませんねと語っていたが、確かにアメリカ人ばかりだな。

そうこうするうちに大型の消防車が到着。消防士が建物の中に。まだ時間かかるかと近くのスーパーまで行ってちょっと買い物。戻ってくると、消防士達はもう退散するところ。検知器の誤作動か。消防士達は、「Take it easy now」とみんなに声をかけ、にこやかに握手したり、子どもと一緒に消防車をバックに携帯のカメラに収まったり、こんな能天気なところがいかにもメリケン風味だよなあ。ま、ともかく何もなくてよかった。

エレベータは混んでるようだったので駐車場側非常口から戻ることに。ドアを開けようとすると、後ろから声が。「何も異常なかったの?」と、さっきのバアサマであった。またドアを開け、どうぞお先にと道を譲りながら消防士はすぐに帰ったことを伝える。「ここに越して3年だけど、警報が鳴ったのが3回目だから、年に1回は何故か知らないけど鳴るのよねえ」とボヤく。私の場合引っ越して1ヶ月で鳴った訳だから、当分は鳴らないでほしいものである。もっとも本当の非常時に鳴らないとまた困る訳ではあるが。厳冬に外に出ろと言われるのが一番困るよなあ。