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2006/05/13 マイクロソフト功成りて万骨枯る

アメリカでは、支払がほとんどクレジットカードやらチェック郵送だから、口座の管理が結構面倒。前回駐在時には、QUICKENという優れもののマネー管理ソフトで、日本の口座も含めて管理していた。このQUICKENは使い勝手もよくベストセラーだったのだが、人気あるソフトは何でも潰しにかかるビル・ゲイツの戦略で、マイクロソフトにずいぶん前に買収された。もう売り場に見当たらなかったので、「Miceosoft Money 2006」を購入。

でもって、このマイクロソフト・マネーというのが、実に使いづらいクズなのである。マイクロソフトの製品はなんでもそうだが、インストールすると、すぐやたらにマイクロソフトのサイトに接続したがり、しかもメールアドレスやらパスワードも欲しがり、いったい何のデータを送ろうとしているのか実に挙動不審である。ソフト経由で直接銀行のインターネット・バンキングに自動接続できると称しているが、銀行のIDやらパスワードをマイクロソフト・マネーにそのまま入力する気にはなれないなあ。

通貨の扱いも面倒。日本から持っていったVAIOにインストールしたせいか、アメリカで買ったソフトにアメリカの口座を登録してるのに、通貨がデフォルトで「円」になる。アカウントマネジャーでドルに修正しても、終了して再度ソフトを起動するとまた円に戻っている。これはもうほとんど嫌がらせの世界である。ずいぶん時間を費やし、試行錯誤をして、結局のところアカウント・マネジャーではなく、プログラム設定メニューで修正しないと通貨がドルにならないことを発見。しかし、ようやくバンクとクレジット・カードのデフォルト通貨をドルにして再度起動すると、ドル口座はそのまま残っているものの、頼みもしないのにまたChaseの円口座なるのも自動的に作成されている。こんなものは要らんっちゅーの。

ユーザーが一意に決めればよい余計なことを、何の承諾もなくソフト側で勝手に判断して設定し、しかもそれを修正しづらくしているのだから、まったくマイクロソフトもアホだよなあ。初期の口座設定やら、カテゴリーなどの入力インターフェイスにしても、QUICKENを買収していったい何を学んだのか心底不思議になるほど使いづらく、実にオソマツ。目障りだったから買収して潰しただけで、QUICKENのよいところは何ひとつ勉強してないようだ。ビル・ゲイツは儲かっても、マネー管理ソフト使う人は全員大迷惑だと思うが。「マイクロソフト功成りて万骨枯る」、そんな世界もそろそろ終わらないかね。