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2006/01/29 「ニューズウィーク日本版〜インタビューズ」 

「ニューズウィーク日本版」の特集は、「インタビューズ」という世界著名人へのインタビュー集。昭和天皇、ゴルバチョフ、ニクソン、ジャック・ウェルチ、クリントンなど大物揃いだが、どれもあまりに短く編集されており大して印象に残らない。ただ、リビアのカダフィ大佐はちょっと面白かった。確かにエキセントリックな変人。しかし、30年以上も国家の最高権力者の座を保ち続けるのは、単に血に飢えた狂人にできる事ではない。おそらく今のアメリカ大統領よりも知性は優れているだろうと思わせる何かが感じられるのだ。

「日本版」は、アメックスのサービス・ポイントのおまけで24週プレゼントとかあったので申し込んだのだが、読んでてどうもイマイチな気がする。海外の空港で買う英語版に関しては、日本人にも読める平易な英語で、特にポピュラー・サイエンスや、日本のメディアが取り上げないアフリカ・中東関係の国際記事など、日本週刊誌の追随を許さない。(余談だが、「TIME」は、「Newsweek」よりも難しい単語が多くてずっと読みづらい気がする。あっちのほうが想定読者の水準が高いんだなあ、きっと。そうそう、ウォールストリート・ジャーナルも実に読むのが退屈で、あれを好んで読んでる日本人がいたら尊敬するよなあ。)

で、「日本版」だが、「英語版」の翻訳部分は置くとして、日本で編集した日本関係の記事やコラムに駄作が多く、雑誌全体の水準を下げてるように思われる。そもそも「英語版」では日本関係の記事など、まず目にしたことがない。日本で作成した部分と「英語版」部分は、はっきりと区分されてはいないのだが、余計な日本記事を載せなくても、単に「英語版」の翻訳版に徹したほうが、ずっとスッキリして雑誌としての価値が高いと思うのだがなあ。

昨日の夜は築地で「天麩羅 なかがわ」。高めの温度でしっかりと揚げられた衣は、真っ白でサクサク崩れる「関西系」とまた違い、油脂と小麦粉が渾然となった香ばしい香りがする。それはちょうど、吉田健一がエッセイで書く「英国のビスケット」を思わせる香り。えび、キス、アオリイカ、たらの芽、白魚、白子、メゴチ、アナゴ、シイタケなどよかった。