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2005/11/25 天皇が「産休」ねえ / ヒューザーの社長

ロボット工学のセンセイが座長である首相の私的諮問機関「皇室典範に関する有識者会議」は、正式な報告書を提出。内容は、今までの報道通り、性別にかかわらず第一子が皇位継承する、女性・女系天皇を認めるというもの。まあ、それが日本国民全体のコンセンサスならそれでよいが、あんなに拙速に決めて、いったい民意はどこに問うたのかね。

本日の日経朝刊では、女性有識者からは一様に歓迎のコメントがあり、なかには「将来は天皇も産休も取れるように」などとの意見も。いや、しかし、天皇が産休?? 女性の権利は、当然ながら人間としてイコールに守られなければならない。しかし、女性天皇には(ま、男性だってそうなのだが)職業選択の自由もないし、転居の自由もない、信教の自由も、国籍離脱の自由も、選挙権も被選挙権もない。配偶者の選択だって大変だ。天皇は、そもそも憲法が保障する基本的人権の範疇外の存在なのだから、単純に「男女同権、女性の権利バンザイ」と喜ぶような事柄ではないと思うのだが。



耐震強度計算偽造問題。最初は姉歯事務所ばかり叩かれていたが、そもそも脆弱な構造の設計を行い、耐震性を偽っても彼はそれほど得しない。得をするのは、建築費を安く上げ、お買い得物件として販売して売れ残りが少なくなる建築主、販売主側のはず。そもそもは得するほうからの要求だと推測するのが普通ではないだろうか。

最近メディアに露出しているマンション販売会社「ヒューザー」の社長というのも実に胡散臭い人物。年がら年中人を騙しているから、口からデマカセしゃべるのに何の禁忌も持っていないという印象を受ける。今回も大丈夫、騙しきれるとタカをくくってTV出演とかしてるのではないだろうか。しかし、あれだけ露出するとメディアというのも怖いもので、多分化けの皮はそう遠くないうちにはがれることになるだろう。公的資金を貸してくれたら建替えできますなど、あれくらい厚顔無恥でないと金儲けはできないのだと、ある意味感嘆する人物である。

まあ、しかし災難なのはマンション購入者で、冬の寒空に出て行くといってもすぐにアテはあるまい。気の毒に。というか、うちはチェックしてないが大丈夫だろうか。はは。