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2005/11/13 ちょっとやり過ぎでは / 「川端龍子展」 

昨日は飲み過ぎたかなという朝の気だるい後悔の気分を英語では"Remorse"と称するのである。それがどうしたと言われたら、ま、別にどうもしないのであるが。

TVの報道番組では、「町田女子高生殺人」について、被害者の写真やはてはビデオの映像まで流し放題。視聴率さえ取れればなんでもやるモラル無きメディアだが、それにしてもちょっとやり過ぎという気がする。昨今の報道では、昔ほど被害者の写真が流れない気がしていたが、やはり話題になるかどうかで選別しているだけなのだろうか。

殺人犯に同情はしないし、人を殺したのなら少年であってもしかるべき罰を与えるのが当然であると思う。しかし、動機については、母親にタリウム飲ませて平然としていた16歳少女の爬虫類のような冷血よりも分かりやすい気がする。相手にもされなくて片思いだったが好きだったんだな。もちろん、冷たくされたからといって殺してよいはずはないのだが。



どうも疲れたのでランニングは中止。午後から散歩がてら江戸東京博物館の「川端龍子展」に。龍子はいわゆる雅号。文化勲章も受章した近代の男性日本画家。しかし日本画というのも分からんね。といって別段洋画なら分かるという訳でもない。ま、人生分からないことが多いほうが知識を獲得してゆく楽しみもあるわけで。

「印度更紗」や役の小角伝説に材を取った「使徒所行讃」は、絹本着色とはいえ、まるでゴーギャンの油絵を見ているかのよう。義経のジンギスカン伝説を描いた大作や、ゼロ戦と中国の風景がシュールに溶け合う「香炉峰」など、奇想の大画面も多し。絵によってまったく印象が違う不思議な画家だった。