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2005/08/26 岐阜市長、刺客への握手を無視?

台風一過。今朝、通勤前には雨が上がり、富士山も山頂は雲に隠れているものの山肌が見えるほど。

部屋を出る前、TVでみのもんたの番組を見てると、岐阜選挙区に野田聖子への刺客となった女性候補が、岐阜市長に挨拶に行き、握手を無視されたと映像入りで紹介してたのが面白かった。佐藤ゆかりという候補らしい。握手しようと手を出したが、市長は無視したように、そのままお辞儀。佐藤候補も、「あ、これは握手してもらえない」という風に、あわててすぐに手を引っ込めてお辞儀に切り替えたのがよく分かり、逆に好印象だったのでは。

外資系証券会社勤務とだけ、経歴を以前に新聞で見た。単にチョロっと留学経験があって英語できるだけの「外資ゴロ」、「オヤジ殺し」かと思ってたが、今週号の週刊文春でチェックすると、滞米16年、コロンビア大学政治学部で修士号、ニューヨーク大学で経済博士号取得したと真面目な経歴。まあ、野田聖子も、女性代表というより、自分の親父が政治家だった地盤と利権をそのまま引き継いだ2世議員なのだが、あたら有能な女性同士が同じ選挙区で叩き合わなくてもよいのではないかと思う次第である。

岐阜市長は、特定の候補者と握手すると選挙活動に利用されるから、と後の取材で述べたらしい。まあ、そんな中立を図った風にも見えなかったが、好意的に考えるなら、女性と握手するという考えがなかったのかね。日本では確かにあんまり女性と握手する習慣はない。男性同士でも、それほと一般的でもないかもしれないなあ。

欧米では、レディ・ファーストで、エレベータの乗り降りは女性が先だとは日本でも知られているが、あれも、欧米の女性が当然のように風を切って先に歩み出すからスムースなマナーとして成り立つ訳で。握手は女性に無理強いしてはいけない、というのも日本の本で読むマナーだが、アメリカで仕事していると、紹介されて目が合うと向こうからスッと自然に握手の手を差し出してくる女性にもよく会った。まあ、佐藤候補も滞米経験長かったからつい向こうの習慣でということか。しかし、日本の政治家は男女問わず、選挙戦では有権者と握手連発するのだから、岐阜市長の対応も、いまいち腑に落ちないといえばその通り。