MADE IN JAPAN! 過去ログ

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2005/07/16 ブリティッシュ・オープンの夜

昨日の夜はTVで全英オープンを観戦。ゴルフの聖地、セント・アンドリュースは、どこか寂寞な色をしたブリティッシュ・グリーンが広がる荒涼たるコース。日本やアメリカの人工的なコースとは似ても似つかない。グリーンとフェアウェイの区別も定かではないが、グリーンに乗ったと思ったボールが信じられないような動きでグリーン外に転がり出て行く。そう、こんなシーンは前回も何度も見た。

前回、ここで行われたブリティッシュ・オープンでは、タイガー・ウッズが、まさに鬼神のような強さで快勝。その時の映像を見ると、ショットを打つたびウッズはフィニッシュで無意識のうちに微笑んでいる。会心の笑みという奴である。一度もバンカーに入れずにメジャー最小スコアでの優勝。2000年7月の過去日記に、決勝を見た感想を書いてある。あの時のウッズは実に強かったなあ。最終ラウンドのデュバルも印象に残る。

あの時点では、今後もウッズの破竹の快進撃を阻むものは何もあるまいと思われたのだが、さすがのウッズも膝を手術したり、スイング改造がしっくりゆかなかったりしてスランプに。最近ようやく復調してきたが、やはりどんな天才にも、人生山あり谷あり。

帝王、ジャック・ニクラウスは予選通過できずに引退。なんだか、ずいぶんヨボヨボになったなあ、という印象であったが、それでもなお、同じく予選落ちした日本代表丸山よりもスコアは上なのだから、やはり帝王の片鱗あり。それにしても丸山の、調子悪かった時のメディアへのふてくされたような言い訳は、いつも聞くに堪えない。例えば、ウッズにしてもミス・ショットの直後は自分自身を罵っていたりする事もある。しかし、いくら調子悪くとも、ラウンド後のインタビューで、平常心を失ったり、コースのせいにしたりすることは決してない。丸山が真の世界的プレイヤーになるためには、もう少しメンタル面でのトレーニングが必要だろう。

さすがに中継最後までは起きる気力なく途中で就寝。3連休だし、日曜夜の決勝ラウンドは最後まで観戦するか。

2005/07/17 アスベストス / ブリティッシュ・オープン3日目。

なぜか最近になってアスベスト(石綿)による健康被害の実情が次々報道されている。発ガン性があって使用禁止になったのはずいぶん前だし、健康被害の追跡調査など、とっくの昔に終わっていると思っていたのだが。アメリカのニュースでも、「Long-ignored asbestos time bomb ticking in Japan」などと見出しになっている。これにはやはり、今更何やってるのだろうというトーンを感じるなあ。

西海岸に住んでた時、車を運転中のラジオで、ゴールデン・ゲイト・ブリッジだったか、ベイ・ブリッジだったかでアスベストを積載したトラックが横転し、橋が通行禁止になったニュースが流れたのを今でも覚えている。英語では、「asbestos(アスベストス)」と言う。最初聞いた時は石綿とは違ったものかと思ったことも思い出した。辞書を引くに、複数形だから語尾に「s」がついている訳ではなく、そもそも単数も複数もない、アンカウンタブルな名詞。だとすると日本語で「アスベスト」というのはいったい何語なんだろうか。不思議だなあ



夜はブリティッシュ・オープン3日目をTV観戦。タイガー・ウッズはなぜか精彩に欠け、スコアが伸びない。2日目のリードをだんだんと吐き出してゆくような息詰まる展開。3日目終了時で首位に立っていたメジャーでは、今まですべて優勝しているらしいから、このまま逃げ切るとは思うが、チップ・ショットが寄らないし、一打目も結構曲げてトラブル多し。気になって見ていたら結局夜中の3時まで。

解説のゴルフ・キャスター戸張捷とプロ・ゴルファー羽川豊は、微妙に意見が噛み合わないというか、「いや、そうではなくて〜」と噛み合わない会話をわざと継続するのが微妙に大人気ないというか、どうもあんまり仲がよさそうでない。コースに出て解説する青木功も、自分からは羽川にしか呼びかけないし会話しないから、戸張とは仲よくないのか。最後のほうは本筋とは関係ないそういうことばかり気になっていた。今夜は仲良くやるのかね。こちらのほうも目が離せない。はは。

2005/07/18 ブリティッシュ・オープン最終日

帰宅してから風呂に入り、酔いを醒ましてから、ブリティッシュ・オープン最終日TV中継。相変わらず荒涼としたフェアウェイ。アイアンショットで取ったターフが、横殴りの風に流されるのを見ると、場所によっては風も強い。

ウッズは無難なスタート。一時は2位と1打差に詰め寄られたこともあって、5年前の圧倒的強さは感じないのだが、中盤で見せたアイアンの切れは素晴らしく、パットの距離感も素晴らしい。

中盤以降、ウッズがジリジリとスコアを上げ始めるのを同時に、後を追うオラサバルとモンゴメリーはジリジリとスコアを落としてゆく。このへんがウッズの計り知れぬ底力か。モンゴメリーのショットは実に冴えているように見えるのだが、やはりトータルで見た強さはタイガー・ウッズが一枚上という印象。終わってみれば2位と5打差の圧勝。5年前の鬼神のごとき派手な強さに戻るすべはないが、今年のウッズは重厚な安定感に満ちていた。結果を確認してから2時過ぎに就寝。

本日はのんびり起床。今日で3連休も終りか。