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2005/04/20 新法王決定とマラキ預言書

コンクラーベは2日目で新法王決定。日本から出席する枢機卿は、「下馬評に上がらなかった意外な人がなる場合が多い」とTVインタビューで述べていたが、新法王に決定したラッツインガー枢機卿は当初から有力と言われていたから、まあ順当な結果なのだろう。保守派の大御所らしいが、余計なお世話であるが78歳ってのはかなりの高齢である。ヨハネ・パウロ2世の在位があまりにも長かったのだな。

ここから先はヨタ話だが、トンデモ本でよく引き合いに出される怪しげな文書に、「マラキ預言書」というのがある。12世紀の修道僧だったマラキが100人以上の未来の法王を予見してその特徴を書き残したという文書。先のヨハネ・パウロ2世に該当する法王の後にもう一人法王がおり、そしてその次の法王が「ローマ人ペテロ」と呼ばれここで預言書が終わる。その在位時に「終わりがやってくる」と書かれているのだとか。とすると、今回就任したベネディクト16世の治世が短ければ、それだけ終わり(何の終わりか知らないが)が早くやってくるわけで、なんとも気持ち悪い話である。

もっとも、このマラキ預言書というのは、12世紀ではなくもっと後世に、法王の座に対する争いがあった時に作られた偽書であり、だから前半部分の法王の特徴がよく符号しているのだという有力な反論があり、ま、やはりヨタ話なのであった。